年末年始は飲み会などが多く、お金を使い過ぎてしまいます… 予防方法はありますか?
毎年12月から翌1月にかけては、出ていくお金が増えやすくなります。忘年会などの飲み会をはじめ、財布のひもが緩む機会も多く、この積み重ねで家計は著しいダメージを受けかねません。そこで本記事では、年末年始に生じる支出の増加に着目し、これらを予防する方法について解説します。年明けにお金がなくなって困る前に、しっかり対策をしておきましょう。
出費の機会を見通して上限設定
無計画で年末年始を迎えるのではなく、出費が生じる機会の見通しを立てることが大事です。そのような機会として、忘年会や新年会、クリスマスといったイベントが挙げられます。帰省をする人は、交通費やお年玉などに充てる資金も必要です。 お歳暮を贈る場合は、その購入や送付にもお金がかかります。年賀状を出すなら、年賀はがきが不可欠ですし、プリンターのインクを買い足すかもしれません。初詣の準備として、美容院でヘアメイクや着付けを頼むケースもあるでしょう。バーゲンセールがよく行わる時期で、初売りや福袋の購入を楽しみにしている人も多いです。 このような機会をリストアップし、それぞれの項目に対して金額の上限を定めます。合計額を年末年始の予算に位置づけて、その範囲内に収める意識を持ちながら生活することがポイントです。こまめに家計簿をつけ、上限をオーバーしている項目があるなら、他の項目の上限を下げて調整しましょう。
警戒が必要な項目を特定して対策
金額が大きくなりやすい支出を特定し、警戒を強めて重点的に節約していくことも重要です。そのような支出は世帯や人によって異なりますが、分かりにくければ統計の平均データを確認するという手があります。 例えば、総務省の「家計調査報告」も参考になるでしょう。2023年10月分の資料によると、2022年12月の消費支出は11月までと比べて大幅に増えています。さまざまな項目があるなかで、特に顕著な伸びを見せているのは「食費」です。2人以上の世帯における2022年11月の食費は8万1509円でした。一方、12月は10万2662円で年間を通して最高額となっています。 食費を減らすには、できるだけ外食を控え、食材をうまく使いまわすといった対策が求められます。年末年始は食材の値段も上がりやすいため、安いものをまとめて購入し、作り置きしておくことも有効です。 そのほかに、「家具・家事用品」「教養娯楽」なども支出の増加が見られます。このような統計を参考にして、自分はどの項目に警戒が必要か検討し、対策の方針を早めに打ち出しましょう。