オトクで快適な“東海道新幹線・各駅停車”の旅 密かに人気の「ぷらっとこだま」ってどんな商品!? 東京‐名古屋を実際に乗ってみた
普通車よりもグリーン車利用がオトク度が上がる
旅行の当日、東京駅に向かいます。乗車するのは15時27分東京駅発のこだま737号です。 「ぷらっとこだま」の場合、東京都区内など「特定都区市内乗車券部分」は含まれないため、東京駅までの在来線は別途運賃を支払う必要があります。
購入した「ぷらっとこだま」はグリーン車指定席プランです。こだま号には車内販売がないため、駅売店でお弁当を購入、さらに「1ドリンク引換券」を缶ビールと引き換えて乗車します。 指定された号車に乗り込むと、車内にはわずかに数名がいるだけで、とても静かです。 定刻に東京駅を発車したこだま号は、品川、新横浜と停車します。ここまではのぞみ号やひかり号と同様の時間の経過です。 しかしつぎの小田原で、最初の「のぞみ号通過待ち」のため2分停車、ここではじめて後続ののぞみの通過待ちをします。続いては熱海駅、ここは地形上の理由から通過線が設けられていないため、通過待ちはなく、1分ほどの停車です。 この熱海駅から浜松駅までが、長い長い静岡県です。三島駅で5分、新富士駅で6分、静岡駅で5分、掛川駅で2分、浜松駅で4分の停車時間があります。次の豊橋駅では4分、そしてのぞみ号では「時刻どおりに通過しました」のアナウンスの流れる三河安城駅に5分停車すると、つぎはようやく名古屋駅です。 名古屋駅到着は18時6分、つまり所要時間は2時間39分となりました。のぞみ号ならば1時間40分前後で名古屋まで到着しますが、およそ1時間長くかかることになります。東京駅を3分後に発車したのぞみ号は、すでに新大阪駅に着いている時刻です。 ※ ※ ※ あらためて時刻表を調べてみると、6本ののぞみ号、そして2本のひかり号に追い抜かれたカタチになりました。 乗ってみての感想は「やはり時間がかかるなぁ」というのが率直なところです。確かに体感的には「走っているより止まっている時間のほうが長い」印象です。 ただグリーン車を選んだことで、移動中の窮屈感はなく、またほかの乗客が少ないことで、リラックスもできました。 急がない旅で、かつじっくりと読書したい、または移動中に仕事を片付けたいといった考えがあるなら、「ぷらっとこだま」は“十分にあり”の選択でしょう。 また、とくに名古屋-新大阪については、のぞみに比べ所要時間の差も大きくないことから、コスパ、タイパは十分ではないでしょうか。
VAGUE編集部