ロベルト・バッジョさんが頭部負傷、自宅に武装した犯行グループ侵入し殴られる
(CNN) 史上最高のサッカー選手の一人と広く認められている元イタリア代表のロベルト・バッジョさん(57)が、武装した犯行グループに襲われて頭部を負傷したことが分かった。犯人らは20日夜、伊北部アルタビッラ・ビチェンティーナにあるバッジョさんの自宅に侵入したという。地元警察が明らかにした。 【画像】インテル・ミランでプレーする現役時代のバッジョさん 警察によれば、捜査中のため事件の詳細は公表できない。 家宅侵入時はドイツで開催中のサッカー欧州選手権(ユーロ)のグループ・リーグ、イタリア対スペインの試合中で、地元メディアの報道によるとバッジョさんは家族と共にテレビで試合を観戦していた。 犯行グループから家族を守ろうとしたバッジョさんは、頭部を銃で殴られたという。 事件は現地時間の午後10時前後に発生し、約40分続いた。病院の外でバッジョさんが記者団に説明した。病院では頭部を縫う治療を受けた。 バッジョさんの自宅と敷地には防犯カメラが設置されていた。地元警察によるとこれまでのところ逮捕者は出ていない。 バッジョさんは伊ANSA通信に声明を出し、心配してくれた人々に感謝を伝えた。その上で、「何が起きてもおかしくない状況だったが、幸運なことに暴行の被害は数針縫った傷と打撲だけで済んだ。大きな恐怖を味わったが、今はそれを乗り越えなくてはならない」と語った。 バッジョさんはユベントス、ACミラン、インテル・ミランといったイタリアの名門クラブでプレー。2004年に引退し、地元メディアによると現在はアルタビッラ・ビチェンティーナで小規模な農業ビジネスを経営している。 イタリア代表では56試合に出場し、27ゴールを記録した。1993年には世界年間最優秀選手に贈られる「バロンドール」を受賞している。