【THRJ独占インタビュー】エミー賞・主演女優賞ノミネート、『SHOGUN 将軍』アンナ・サワイが語る「自分らしい役を演じる責任」とは
『SHOGUN 将軍』で戸田鞠子役を熱演し、世界中から大絶賛を受けている日本人俳優のアンナ・サワイ。同役で、エミー賞(ドラマシリーズ部門・主演女優賞)へのノミネートが決定した。主演女優賞受賞への期待が高まるなか、今回特別にザ・ハリウッドリポーター・ジャパンの独占インタビューに応じてくれた。 【THRJ独占インタビュー】エミー賞・主演女優賞ノミネート、『SHOGUN 将軍』アンナ・サワイが語る「自分らしい役を演じる責任」とは【動画あり】 ハリウッドで大活躍中のサワイは、『SHOGUN 将軍』や『モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ』などで見せた演技力に世界中から大きな注目が集まっている。 今回のインタビューでは、ハリウッド俳優としての経験や、日本のエンターテインメント業界からの転身について、日本人女性としてハリウッドで仕事をすることや、その上で彼女が大切にしている信念など、心を打たれる数々の興味深いエピソードを話してくれた。 多忙なスケジュールにも関わらず、一つ一つの質問に熱心に回答してくれたアンナ・サワイ。本記事では、そのインタビューの全容を紹介する。
エミー賞ノミネートについて
──── エミー賞へのノミネートおめでとうございます。日本人女性として初の『ドラマシリーズ・主演女優賞』へのノミネートですが、今のお気持ちはいかがですか? まだ現実味がありません。特に、この部門で日本人女性として初めてというのを知って、「本当に起こっているの?」って思っています。正直、このノミネーションは素晴らしい脚本と、番組制作に注がれたチームの努力の結果だと思います。私はただ幸運にも、このキャラクターを演じる機会に恵まれただけです。 もちろん、私のチームや友達はとても興奮していて、「本当に受賞するかもしれない!」と言っていますが、私はあまり考えすぎないようにしています。撮影中は全力を尽くしましたし、2年前に撮影が終わって、それ以降できることは何もありません。 ただ、私たちが一生懸命作り上げたものに多くの人が共感してくれていることがとても嬉しいです。 ──── 素晴らしい心構えですね。先日、エミー賞受賞俳優のジョン・ハムが米『ハリウッドリポーター』のインタビューで初候補者に対し「ノミネートされること自体が名誉のあることで、この経験を楽しむべきだ」と語ってくれました。初候補者の一人として、このアドバイスをどう捉えますか? 信じられないほど光栄で幸運であると感じています。エミー賞へのノミネーションは当たり前のことではありません。「私は素晴らしい仕事をしたんだ」なんて思っているわけではなく、この経験を楽しもうと思っています。 『SHOGUN 将軍』の公開からすぐに、たくさんの反応や評価をいただきました。それに加えて、多くの作品がメディアで取り上げられ、まだ自分の中で消化しきれていません。 もちろん、今回のノミネーションは自分のキャリアにとって大きな節目になるとわかっていますし、後に振り返ったときにとんでもなく重要な出来事だったと思うのでしょうが、今はまだ現実味がわかないです。 ──── エミー賞授賞式を楽しみにしていますか?何を着ていくか、もう決めましたか? もちろん、今からとても楽しみです!スタイリストのカーラ・ウェルチと既に話し合っていて、気に入った一着が見つかったと思います。もちろん、直前で変更があるかもしれないので、100%確定したとは言えませんが。でも、私の好みや着たいデザイナーを伝えて、デザインも見ました。すべてがうまくいくことを祈っています。本当に楽しみです!