「別れさせ屋詐欺」とはどんな詐欺?別れさせ屋を利用したいですが、不安です…。
聞きなれない言葉かもしれませんが「別れさせ屋詐欺」というものがあります。この詐欺被害については、50万円から1000万円程度のものまであり、深刻な被害を生んでいる比較的新しい詐欺の手法です。 そこで、このような詐欺の被害に遭わないように、そもそも「別れさせ屋」とはどのようなものなのか、どのような手口で詐欺を行っているのかなどについて解説します。
別れさせ屋とは
別れさせ屋とは、恋愛感情などに基づいて交際している相手や、交際をしていないのにつきまとってくる人などとの縁を切りたいという望みをかなえるビジネスを提供しています。 別れ話がこじれて傷害や殺人に至る例や、ストーカーが殺人事件を起こすような事例が相次ぐなか、円満に別れたいというニーズの高まりに応じて生まれてきたビジネスです。 別れさせ屋は、依頼者が別れたいと思っている対象者に対し、自然と別れさせるように工作をします。具体的には、対象者に用意した異性などを接近させて恋愛感情を起こさせ、そのことによって依頼者への興味を失わせるというのが典型的な手法です。 人の心に働きかけるわけですから、この工作を成功させることは容易ではありません。まともに工作しようとすれば、多くの期間や人員が必要となり、特定の時期までに確実な成果を上げることは非常に難しいといえます。 したがって、工作にかかる費用は高額になることも多く、通常でも数十万円、高ければ数百万円になる場合もあります。別れさせ屋の中には、依頼者の要望に応えるために行動し努力する業者がある一方、解決の意思がないのに多額の報酬や経費を請求してくる業者もいるようです。これが「別れさせ屋詐欺」につながるのです。
別れさせ屋詐欺がだます手法
別れさせ屋詐欺の手法で最も多いのは、全く解決の意思がなく、何の工作も行っていないのに高額な報酬や経費を請求してくるというものです。被害者の多くは対象者にどのような工作を行うのかについて事前に知らされています。 しかし、具体的にいつ、どこで、誰がそのような工作を行ったのか、確かめる手段を持っていないことがほとんどです。詐欺業者は、本当は何もしていないのに、工作の報告書だけをでっちあげて、それを基に報酬や費用を請求してきます。 また、既に行ったとする工作の確実な効果を得るために追加の工作が必要だなどと偽り、さらに追加で報酬や費用を請求されることも多く、これに応じていくことで被害額が膨らんでいくのです。