通常仕様に加えて、ヤレまくりな『グラン・ブルー』エンゾ仕様も製作!【達人のプラモ術<フィアット500F>】
■インテリアの製作
さて、本来のキットの製作ですが、今回は足回りとインテリアを組んでいきます。とはいっても実にシンプルでサクサクと進めることができます。 サスペンションは4輪独立懸架で、フロントが横置きリーフスプリングをアーム兼用としたシングルウィッシュボーン、リアがダイアゴナルスイングアクスルとコイルスプリングの組み合わせですが、シンプルでサクサクと組み上がります。 インテリアも同様で、初期型では2人乗りでしたが、ボディサイズをほとんど変えないまま後部にベンチシートを押し込んで4人乗りとなっています。当時イタリアで人気かつライバルだったスクーターとの差別化という視点からの4座席化だそうだけれど、どうみても窮屈で大人が乗るにはキビシイ気がします。 今回はここまで! 次回はお楽しみの大判デカール貼り、そしてボディのクリアー塗装が控えております。そしてもちろんエンゾ仕様と同時製作を進めていきますよ! 乞うご期待! ハンドル周りもシンプルそのもの。メーターもスピードメーターのみ、ワイパー以外イグニッションスイッチ等はすべて機械式というところに古さを感じます。 ちなみに実車のボディは全鋼製モノコックですが、エンジンの騒音が屋根板のせいで車内にこもってしまうため、その対策として屋根をオープンにできるキャンバストップを標準装備にして騒音を車外に発散させ居住性を改善、ってその発想が凄いなぁ。 製作はインストの指示に沿って塗装組み立てを進めていけばOK。ボディカラーによって内装の色も変わります。今回はレーシングホワイト(アイボリー)のボディ色をチョイスしているので、インテリはベージュ色となります。
<製作・写真・文/長谷川迷人>