ガザ各地をイスラエル空爆、計35人死亡 民間防衛隊発表
【AFP=時事】パレスチナ自治区ガザの民間防衛隊のマフムード・バッサル報道官は22日、イスラエル軍によるガザ各地への攻撃で前夜から計35人が死亡したことを明らかにした。 【写真】路上に放置されたアサド・シリア前大統領の肖像 バッサル氏によると、ガザ中部デイルアルバラフの住宅への空爆で少なくとも13人が死亡した。 AFPのフォトグラファーは、生存者や所有物を探す住民を目撃した。近くの敷地には、毛布にくるまれた遺体が横たわっていた。 イスラエル軍は、イスラム組織ハマスの同盟組織「イスラム聖戦」の戦闘員を標的にした攻撃だったとしている。同軍はAFPに対し「報告された犠牲者数は、IDF(イスラエル国防軍)が得ている情報と一致しない」と述べたが、具体的な数は示さなかった。 バッサル氏によれば、避難施設として使われていた学校への攻撃でも子ども4人を含む8人が死亡した。イスラエル軍側は、学校の敷地内にあるハマスの「指揮統制センター」を標的にした「精密攻撃」だとしている。 さらに前夜にはガザ南部ラファへの攻撃で3人が死亡、22日朝にはガザ市内への攻撃で車内にいた4人が死亡。同日夜には、南部の主要都市ハンユニスで「人道地区」に指定されているマワシ地区にある避難民テントが攻撃を受け、7人が死亡したという。 一方、ガザ北部で現在も稼働している2か所の病院のうちの一つ、カマル・アドワン病院のホッサム・アブ・サフィエ院長は22日、発電機が攻撃されたと発表。「イスラエル軍は燃料タンクを標的にしている。タンク内の燃料は満タンで、大規模な火災の危険がある」と非難した。 イスラエル軍にAFPが問い合わせたところ、この攻撃については把握していないと回答した。【翻訳編集】 AFPBB News