大阪の新フェリーを散策 女性社員の意見反映した船とは
我々は高速バスや鉄道にスピードで勝てない
近年では飛行機のLCCや高速バスなど、安くて早い交通機関も多い。それに比べて船は、たいてい街中には存在しないフェリーターミナルまで足を運び、目的地までは相当な時間もかかる。 しかし、阿部社長はあえてこう話す。「我々は高速バスや鉄道、それに自家用車の方などの移動については時間的にどうしたって勝てません。けど、わたしたちは海の良さを満喫してほしいんです」 船に乗りながら約12時間、海上を移動。船の中でお風呂につかるなどゆっくり休んでもらい、目が覚めたら九州に着いている。最初からそうした移動を好む客層の心をぎゅっとつかんで行こうという姿勢を貫くわけだが、今後の利用者の推移などにも注目が集まる。