美しい海岸線、白い砂浜…写真で海辺を散歩気分 御宿・月の沙漠記念館 子どもの記録でカメラ購入、腕磨いた力作ズラリ
御宿町の小川いずみさん(55)が約8年間撮りためた町内の海岸などをテーマとした写真展「THE BEAUTIFUL SCENE OF ONJUKU~美しき御宿の情景~」が、月の沙漠記念館(同町)で開かれている。小川さんは「一緒に散歩している気分を味わいながら、普段の御宿のいいところを知ってもらえたら」と来館を呼びかけた。2月4日まで。 小川さんの個展は、町内のギャラリーで初開催した2021年以来2回目。今回は、早朝や夕暮れ時の美しい海岸線、白い砂浜、町のシンボル的なラクダに乗って旅する王子と姫の記念像などを写した計50枚が並ぶ。作品によってはコメントも添えられ、夜明け前の大波月海岸で午前3時50分ごろ撮影した『蒼の時』は「ろうそく岩の間から三日月が昇っている。神秘的な光景を前に夢中で撮影した」との感想を寄せた。 他にも、炭酸のようにはじける波が押し寄せる様子を写した『ソーダ水』や、アーチ状の雲が静かな海面に映し出されて円形を作り出したリフレクション写真『境界線』、スナップ写真のような日常を捉えたモノクロ作品など、見応えのある展示となっている。
約10年前に子どもの成長を記録するために一眼レフカメラを購入したのがきっかけで、海辺の風景写真にのめり込んだ。身近に“海のある生活”の中で腕を磨き、町の観光ポスターや企業のパンフレット写真などに採用されるようにもなった。「特別な場所ではないが、いつも変わらず受け入れてくれる海。御宿の風景を知ってもらえたら」と述べた。 開館時間は午前9時~午後4時半。水曜休館。入館料は一般400円、大学生・高校生、65歳以上300円、小中学生200円、未就学児無料。問い合わせは同館(電話)0470(68)6389。