女性審判員トリオがパリ五輪へ。山下良美主審は「今まで培ってきたことをフィールドでも、それ以外の面でも精一杯を発揮できるように頑張ってきたい」
東京五輪や女子ワールドカップなど多くの国際大会を経験
7月13日、パリ五輪のサッカー競技審判員に選出されている山下良美主審、手代木直美副審、坊薗真琴副審、3名の合同会見が金沢ゴーゴーカレースタジアムで行なわれた。 【PHOTO】7月25日にパリ五輪初戦を迎えるなでしこジャパン18人とバックアップメンバー4人を一挙紹介! 山下主審、手代木副審、坊薗副審は数多くの国際大会を担当。2018年のアジアカップ(ヨルダン大会)や2019年の女子ワールドカップ(フランス大会)、2021年の東京五輪などに選出され、2023年の女子ワールドカップ(オーストラリア&ニュージーランド大会)など、トリオで活躍してきた。 また、山下主審は2022年のカタール大会で男子ワールドカップ史上初の女性審判員のひとりになっている。 そんな山下主審は、「サッカーに関わってくださったすべての方たちへの思いや感謝の気持ちをフィールド上で表現できるように、また、今まで審判員として培ってきたことをフィールドでも、それ以外の面でも精一杯を発揮できるように頑張ってきたい」と五輪への意気込みを語った。 パリ大会が3大会連続3度目の五輪となる手代木副審は、「今回こそ五輪を楽しめたら。いつもどおり選手のために一生懸命やっていきたい」とコメント。 坊薗副審は「ワールドカップとは違い、サッカーだけでなく、違う競技ともふれあい、スポーツの素晴らしさを現地で体感できれば」とし、以下のように続ける。 「審判員としてもスポーツに関わることができる、そういう関わり方もあるんだというのを、私たちの活動を通して少しでも知ってもらえる機会があれば、より嬉しいなと思います」 日本を代表して五輪へ臨む審判員にも注目だ。3人の主な経歴は以下の通り(2024年6月30日時点)。 ■山下良美主審 ・五輪:2020(東京)、2024(パリ)※2大会連続2回目 ・女子ワールドカップ:2019年、2023年 ・男子ワールドカップ:2022年 ・Jリーグ通算:J1・17試合/J2・14試合/J3・13試合 ■手代木直美副審 ・五輪:2016(リオデジャネイロ)、2020(東京)、2024(パリ)※3大会連続3回目 ・女子ワールドカップ:2015年、2019年、2023年 ・Jリーグ通算:J1・4試合/J2・20試合/J3・6試合 ■坊薗真琴副審 ・五輪:2020(東京)、2024(パリ)※2大会連続2回目 ・女子ワールドカップ:2019年、2023年 ・Jリーグ通算:J1・14試合/J2・13試合/J3・5試合 取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)