園児死亡事故から2年半 ICタグで園児の見守り実証実験 広島
おととし4月、西区の市立保育園で園児の行方がわからなくなり川で死亡しているのが見つかりました。広島市は再発防止を目指し、ICタグを活用した実証実験を始めました。 永松雄輔記者「ICタグは園児の背中の赤いケースに入っています」 ICタグから発信される電波をスマートフォンなどで受信します。中区の神崎保育園の園児18人にICタグを取り付けて、課題や改善点を検証します。 ICタグを取り付けた園児が一定の距離以上離れると、スマートフォンのアラート音で知らせるシステムです。 「行ってきます」園児たちは近くの公園に向かいます。 移動中はICタグの電波を保育士の腕につけたスマートウォッチで受信し確認します。公園では園児の様子を目視で確認しながらスマートフォンを使ってICタグからの電波も確認します。 スマートフォンの表示で園児18人が近くにいることを確認できました。 スマートフォンからどれくらい距離をとるとアラート音が鳴るのか、市の職員にICタグをつけて実験してみました。 アラート音が鳴ったのは30mから40m離れた場所でした。 広島市は実証実験を進めていき、早ければ来年度の導入を予定しているそうです。 神崎保育園 竹本悦子園長「人数確認の場においてシステムから知らせてくれるというところで、保育士の思い込みだったり見逃しだったりヒューマンエラーをサポートしてくれる。今後に期待できるものだなと感じております」