「離婚後もなぜ浜松にいるの?」東京出身の熊谷真実が今も元夫の地元に住み続ける訳
熊谷さん:「やってみたい!」と思ったら、行動に移さずにはいられない性分なんです。自分のなかで、いつもゴール設定だけは最初に決めてしまいます。今回のカレーイベントでは、みんなが笑顔で「美味しい!」と喜んで食べてくれるというイメージを思い描いていました。そのイメージを設定したら、あとはみんなに発信。すると、不思議といつも助っ人となってくれる方がどんどん集まって、ゴールへと導いてくれるんですよね。 今回、素人が食べ物を扱うイベントを行うのは、食品衛生上の問題もあるから、無理かもしれないと思っていました。でも、浜松にある行きつけのスパイス料理店の友人に、「カレーのイベントをやりたいと思っているんだよね」と相談したら、「それなら、うちの店を使ったらいいよ!」と言ってくれたんです。さらに、大量に作るときのコツなどプロのノウハウを伝授してくれて、すごく助かりました。
── 移住してわずか数年で、サポーターがどんどん現れ、増えていく。そんな人間関係を築くことができているのは、熊谷さんのお人柄でしょうね。 熊谷さん:ありがとうございます。ただ、私がどうというよりも、浜松という街と、そこに住んでいる人たちがすごくあたたかくて友好的だからだと思います。浜松は、本当に懐の深い街だと感じますね。 PROFILE 熊谷真実さん 1960年生まれ。東京都出身。俳優。NHK朝の連続小説『マー姉ちゃん』(79年)、NHK大河ドラマ『功名が辻』(06年)、映画『死刑台のエレベーター』(10年)、映画『アンダードッグ』ほか出演。
取材・文/西尾英子 写真提供/熊谷真実
西尾英子