「せめてもう少し早ければ…」賞レースには微妙過ぎるキムタク主演『グランメゾン・パリ』の公開時期
『グランメゾン』にかける並々ならぬ思い入れ
俳優の木村拓哉(51)主演の『グランメゾン東京』の新作スペシャルドラマが12月29日に放送されることが発表された。翌日の30日には映画『グランメゾン・パリ』が公開される。’19年にTBSの『日曜劇場』枠で放送されたドラマ版は木村演じる料理に人生をかけるフランス料理のシェフ・尾花夏樹が周囲と衝突しながらも、日本で三つ星レストラン『グランメゾン東京』を作り上げようと奮闘する姿が描かれた。 【エッフェル塔をバックに】すごい…ネットがざわついたキムタク&鈴木京香のツーショット‼ 映画版には、尾花を支える右腕のシェフ・早見倫子役の鈴木京香(56)のほか、沢村一樹(57)、及川光博(55)、『Kis‐My‐Ft2』の玉森裕太(34)、中村アン(37)、冨永愛(42)らドラマ版のキャストが再集結。さらに、映画版では韓国のアイドルグループ『2PM』のメンバー、オク・テギョン(35)、木村と玉森の事務所の後輩の『Aぇ! group』正門良規(27)が加入。仏・パリを舞台に、尾花らが現地で三つ星獲得を目指す姿を描く。 「6月の映画化発表時、エッフェル塔をバックに木村さんと鈴木さんが背中合わせでカメラにほほ笑むカットが公開されました。鈴木さんは、昨年7月期のフジテレビ系の主演ドラマ『この素晴らしき世界』を体調不良のため降板。その後、回復してからの仕事復帰作ということもあってPRイベントや番宣での姿に注目が集まりそうです」(TBS関係者) 木村といえば、昨年1月、織田信長役を演じた主演映画『レジェンド&バタフライ』が興行収入24.7億円を記録した。数字だけを見るとヒット作となったが、東映の70周年記念作品として総製作費20億円を投じて製作されただけに、採算は大赤字となってしまった。そのリベンジというだけでなく、木村は今回の映画『グランメゾン』には並々ならぬ思い入れがあるようだ。 ◆微妙過ぎた作品の公開時期 「木村さんは周囲に『映画賞を獲れるような作品をやりたい』と意気込んでいるそうです。事務所の後輩だった岡田准一さん(43)と二宮和也さん(41)は在京スポーツ紙記者が選ぶ映画賞『ブルーリボン賞』の主演男優賞を’21年度と‘22年度に2年連続で受賞しています。 その受賞をめぐっては、当時のジャニーズ事務所(現SMILE―UP.)が各スポーツ紙に猛プッシュしていたためとも言われており、’23年度には3年連続で木村さんにも受賞の可能性がささやかれていました。 ところが、作品賞、主演男優賞、助演女優賞を制した『ゴジラ-1.0』の勢いにはかなわなかったのか、性加害問題で事務所がバタバタしていたためにそれどころではなかったのか、木村さんは主演男優賞を取り逃してしまったのです。ですから『グランメゾン』では、『レジェンド&バタフライ』の悔しさを晴らすべく、ガチンコで映画賞を狙いたいはずです」(映画業界関係者) これまで、木村はフジテレビ系の主演ドラマを映画化した『HERO』シリーズや、東野圭吾氏のベストセラーを映画化した『マスカレード』シリーズが大ヒットしている。しかし、映画賞の受賞歴を振り返ると、『武士の一分』(’06年)での『第20回日刊スポーツ映画大賞』の主演男優賞、『マスカレード・ナイト』(‘21年)での『第46回報知映画賞』の主演男優賞が目立つぐらいだった。 「もともと『武士の一分』の際には、事務所の『賞レースには参加しない』という意向で、木村のみが『日本アカデミー賞』の優秀主演男優賞を辞退したという経緯がありました。今になってどれだけ本気で映画賞を狙っているのかは疑問なのですが、実は賞を狙うには『グランメゾン』は公開時期が微妙なんです。 多くの映画賞は年内に対象作品をまとめてしまうため、公開日が12月30日の同作品は、ほぼほぼ見ている審査員がいないので引っかからない可能性が高いのです。『日本アカデミー賞』は(授賞式の)12月31日までに公開された作品が対象となっていますが、過去に辞退しているので、どうでしょうか。本気で賞を狙うのであれば、なぜ、もっと早い時期に公開できなかったのか疑問です」(映画担当記者) お正月にヒットが期待されている話題の映画『グランメゾン・パリ』。果たして映画賞を狙うことはできるだろうか。
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