岡山理科大学などが調査の化石「新種の恐竜」と判明 原始的な角竜類と近縁 兵庫・丹波篠山市で発掘
KSB瀬戸内海放送
17年前に兵庫県丹波篠山市で発掘された化石。岡山理科大学などの研究チームが調査したところ、新種の恐竜の化石だったことが分かりました。 【写真】2007年に兵庫県丹波篠山市で発掘された化石
2007年に兵庫県丹波篠山市で発掘された化石を岡山理科大学や兵庫県立大学などの研究チームが調査した結果、約1億1000万年前の新種の恐竜のものだと分かりました。 新種の恐竜は「ササヤマグノームス・サエグサイ」と命名されました。この恐竜は植物食で、くちばしがあるのが特徴です。 見つかったのは数cmの頭とすねの化石で、全長80cmほどの若い個体のものだとみられます。 今回の新種はトリケラトプスなどに代表される角竜類の恐竜で、角竜類はアジアに出現し、その後、北アメリカに渡りました。 今回の新種は北アメリカにいた原始的な角竜類に近い仲間であることから研究グループは、今回の新種が生きていた約1億1000万年前、角竜類が北アメリカへと渡り始めた可能性があるとしています。 今回の化石は、兵庫県三田市の「人と自然の博物館」で9月4日から11月10日まで展示されています。
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