専業主婦から起業し年商3億円の美容家「ビジネスで“稼ぐ”という目的にならないよう気を付けています」その理由は?
「今はお客様に声が届けば、お客様の方が判断してくれる時代。インパクトのあるネーミングをつけてお客様に届けられたことで『顔の筋肉のリハビリという視点は、言われるまで気付かなかった』とか『納得できた』という声をたくさんいただけて、揺るがないでよかったなと改めて感じました」(那賀さん) 信念だけでなく、しっかり考えてサービスを掘り下げてブランディングを整えたことで、お客様に選ばれる存在になれたのです。
“稼ぐ”という目的にならないように気をつけている
東京進出が成功し、多くのお客様が「顔ジム」を求めてサロンを訪れるようになり、現在は従業員10人を抱え、3つの会社を経営し、年商3億円の那賀さん。事業が大きくなる中で、ビジネスにおいて大切にしている考え方があります。 「世の中には稼いでいる方がたくさんいますが、私はビジネスで“稼ぐ”という目的にならないよう気を付けています。もちろん私は経営者なので、従業員の満足も考えなければなりませんが、第一は綺麗になる方法を多くの人に伝えていくことが使命だと考えています。 だから、何事もビジネスというよりも、『顔ジム』についての自分の思いやストーリーをたくさんの人に知ってもらう、ということを軸に考えます。 一時期、大きく広げようと考えたこともありましたが、やはり一気に広げると自分の思いが一切入らなくなる。私は自分の目で見てちゃんと作ったものを伝えていきたいので、それは違うなと感じたんです」(那賀さん)
仕事の意味を振り返りながら、思いを貫き通す
思いを大切に、丁寧に伝えていくことで、応援してくれるお客様も増えていると感じる、と話す那賀さん。人の心をつかむ、信頼を得るには、「揺るがない」ことが大切だと言います。 「おいしい話って、世の中たくさんあると思いますが、自分がぶれなければ惑わされないですよね。何が正しいとか正しくないとかではなく、自分のやっていることが絶対に正しいんです。 サロンを始めたばかりの頃は、ほとんどの人に反対されましたが、私は本当にこれで綺麗になったんだ、と自信があったから貫き通しました。その揺るがない心を見て、今たくさんの人がついてきてくれたと思っています。 これはどんな仕事でも同じ。実際、たくさんの人に反対されたら、自信があっても迷う部分はあると思います。でもそんな時は、何のためにやっているのか、ということを振り返るようにしています。仕事の意味をしっかり持ち、貫き通すことは闘いですが、ぶれなければ必ずついてきてくれる人はいます」(那賀さん) たしかに、仕事に忙殺されていると、その業務の意味や目的が置いてきぼりにされてしまうこともありますよね。改めて、自分が何のために、誰のためにその仕事をしているのかが明確になれば、より仕事への自信ややりがいにつながるのかもしれません。 <文/関由佳> 【関由佳】 筆跡アナリストで心理カウンセラー、カラーセラピストの資格も持つ。芸能人の筆跡分析のコラムを執筆し、『村上マヨネーズのツッコませて頂きます!』(関西テレビ)などのテレビ出演も。夫との死別経験から、現在グリーフ専門士の資格を習得中。Twitter/ブログ
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