EU委員長、2期目再選 欧州議会、対ロ強硬策維持
【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)欧州議会(フランス・ストラスブール、定数720)は18日、EU首脳会議が次期欧州委員長に指名した現職フォンデアライエン氏の2期目続投を巡る採決を行い、同氏を再選した。EUの行政執行機関トップで任期は5年。ウクライナに侵攻するロシアや同国と連携する中国への強硬姿勢などEUの主要政策が維持される。 フォンデアライエン氏を支える親EU3会派は計401議席で過半数を上回っているが、欧州議会は会派による議員の表決への統制が緩やかだ。1割程度が造反したり棄権したりする可能性があるとされ、同氏は支持固めに注力してきた。 投票に先立ち議会で演説し「欧州はウクライナと共にある」と支援継続の考えを強調。ロシアを訪れてプーチン大統領と会談したハンガリーのオルバン首相を「融和的」だと批判し、対ロ結束を呼びかけた。2期目は欧州の防衛企業を含む産業競争力の強化に重点を置く考えを示した。