新幹線「外国人観光客の群れから逃れたい…!」願望を叶える快適&おトクな「代替ルート」6選
'24年3月16日、北陸新幹線金沢~敦賀間が開業し、福井県に新幹線が進出。新幹線ネットワークが拡大していることを強く実感する。一方、新幹線ばかりの旅だと、どこか味気なさを感じるのは筆者だけではないだろう。 【写真】 自動車のナンバープレートで『358』と『3588』が急増している理由 そこで、リクライニングシート付きの特急車両に乗車できる新幹線の代替ルートを紹介したい。なお、JRの特急料金は普通車指定席を基準とし、JR西日本とJR九州は通常期の料金とする。
【東京~仙台】「ひたち」で約1000円トクに
新幹線の延伸に伴い、本州では主要都市を結ぶ長距離の特急列車が、めっきり減っている。その中で、貴重な存在と言えるのが、常磐線回りの特急「ひたち」だ。 「ひたち」は首都圏と茨城県、福島県を結ぶのが主な使命だが、3往復のみ品川~仙台間を走る。東京~仙台間の所要時間は東北新幹線の2倍以上となる約4時間30分を要す。 品川・東京~仙台間の運賃は事前購入で計9280円だ。一方、JR東日本が提供する「在来線チケットレス特急券(トク割)」を使うと、品川・東京~仙台間の指定席特急券が1880円となり、計8260円で乗車できる。
【東京~三島】「こだま」対「踊り子」は…
首都圏の方にはおなじみの小田原・伊豆方面行きの特急「踊り子」だが、定期列車は1往復のみ、伊豆箱根鉄道の修善寺駅を発着する。この修善寺「踊り子」は、JR東海エリアの三島駅を通る。 東京~三島間の所要時間は約1時間40分、新幹線との時間差は40分ほどだ。「踊り子」は川崎、横浜、大船にも停車する。新幹線の駅まで向かう手間を考えると、「踊り子」の利用価値は高いといえるだろう。 東京~三島間の運賃は事前購入で計3890円。「在来線チケットレス特急券(トク割)」の利用で計3330円となる。
【豊橋~名古屋】名鉄「特別車」でゆったりと
豊橋~名古屋間はJR線の他に名古屋鉄道(名鉄)が存在する。豊橋駅からは名鉄名古屋方面へ向かう快速特急・特急が出発し、JRとのし烈な競争を繰り広げる。 名鉄の特急・快速特急は一部車両に「特別車」と呼ばれるリクライニングシート車を連結する。特別車に乗車するには、普通乗車券の他に「ミューチケット」が必要だ。「ミューチケット」の料金は、乗車距離に関わらず450円。ただし、平日の9時~16時59分、土休日は300円となる。 豊橋~名鉄名古屋間の運賃は、特別車利用で計1720円、ミューチケット300円の時は計1570円だ。所要時間は快速特急、特急ともに約50分といったところ。新幹線とは20分~30分差だ。 なお、JR東海道本線には新快速の設定はあるが、リクライニングシート車は連結されていない。