新幹線「外国人観光客の群れから逃れたい…!」願望を叶える快適&おトクな「代替ルート」6選
【名古屋~大阪】「ひのとり」は新幹線より快適
名古屋~大阪間の看板列車は、近鉄特急「ひのとり」だ。何しろ、本革を使用したプレミアムシート、日本初となる全座席バックシェルなど、座席の快適性は東海道新幹線を上回る。 これほどの快適性にもかかわらず、近鉄名古屋~大阪難波間の運賃はプレミアム車両で計5690円、レギュラー車両で計4990円となり、「のぞみ」普通車指定席よりも安い。 近鉄名古屋~大阪難波間の所要時間は、約2時間10分だ。新幹線よりも1時間10分遅いが、近鉄は大阪ミナミの難波を拠点とする。ちなみに、新大阪(新幹線)~難波間は、大阪メトロで約25分だ。
【京都~姫路】チケットレスを使って運賃を抑える
京都~姫路間は約130kmだが、意外にも直通する昼行特急列車は少ない。関西圏~鳥取間を結ぶ特急「スーパーはくと」2往復、京都~姫路間の通勤特急「ラクらくはりま」1往復のみだ。所要時間は約1時間30分で、「のぞみ」との差は45分だ。 通常期の運賃は計4700円だが、指定席特急料金が普通運賃を上回る。そこで、活用したいのが、JR西日本が提供する「J-WESTチケットレス」だ。「J-WESTチケットレス」だと、指定席特急料金は1550円に抑えられ、運賃は計3860円となる。 なお、京都~姫路間には新快速が運行されているが、一部の新快速にはリクライニングシート車「Aシート」が連結されている。「Aシート」は座席指定となり、JR西日本のネットサービス「e5489」から購入すると、指定席券は600円で済む。
【小倉~博多】全国屈指の激戦区「特急銀座」では
小倉~博多間は、有料特急が多く走る区間「特急銀座」だ。 博多から大分、宮崎方面へ向かう特急「ソニック」を中心に、日中時間帯は1時間あたり2本の頻度だ。博多から小倉までの所要時間は、折尾、黒崎しか停車しない速達タイプで約40分だ。新幹線と比べると、約20分差だ。 運賃は計2440円だが、ここはJR九州が提供するネットサービス「九州ネットきっぷ」を活用したい。「九州ネットきっぷ」だと1470円になる。 新幹線代替ルートに限らず、特急列車に乗車する際はネット予約の活用が肝だ。JR各社はインターネットを使った割引商品を提供している。 「みどりの窓口」での購入はもったいない。情報を集めて、賢くきっぷを購入したいものだ。 【つづきを読む】「駅弁、食べたらダメ?」新幹線の車内飲食がいまだに賛否両論のワケ
新田 浩之(フリーライター)