千里浜ヒルズもう完売 たった2カ月で28区画 羽咋市造成の宅地、被災転居先で需要
羽咋市が千里浜町で造成中の住宅分譲地「千里浜ヒルズ」の第2期28区画が22日、完売した。のと里山海道の千里浜インターチェンジ(IC)近くという好立地が受け、市内や近隣市町の若い世代から人気を集めただけでなく、能登半島地震被災者の転居先としても需要が高まり、3月下旬の募集開始から2カ月足らずのスピード完売となった。 ●金沢にも奥能登にも近く 羽咋の中心部に整備される千里浜ヒルズは市の定住促進の核となる開発事業で、第1期24区画、第2期28区画の宅地52区画を造成する。商業地も整備し、外資系ホテルの進出が計画されている。 市は里山海道で金沢までの所要時間が約30分と通勤圏内である点や、最大340万円の手厚い住まいづくり奨励金を売りにアピールしてきた。1期分は昨年2月に募集を始めたところ今年2月に完売。現在、徐々に住宅が建ち始めている。 2期分は1区画205~235平方メートルで価格を375万~475万円に設定し、3月26日に募集を始めた。21日までに24区画が売れ、残り4区画は住宅メーカーも申し込み可能となった22日に、受け付け開始1分で売れてしまったという。 市によると、申込者の7割が市外からの転入組で、七尾市や輪島市などの被災者には「能登からあまり離れたくない」と奥能登からの近さを理由に選ぶ人や、地震で被害がほとんどなかったことを決め手とする人が多かった。 電話による問い合わせも連日寄せられたといい、担当者は「1月以降は1期分も含め、被災者の移転の受け皿としての役目も果たせた」と話した。分譲は9月上旬からを見込んでいる。