中村アン、連ドラ初主演は地味系からいい女に コミカルな演技も注目
モデルで女優の中村アンが主演する木曜ドラマF「ラブリラン」(読売テレビ・日本テレビ系、木曜よる11時59分)が5日からスタートしたが、“地味なルックスのメガネ女子”から“華やかなファッションのいい女”への変身っぷりが見事だ。これが連ドラ初主演となる中村だが、今後の展開に期待がかかる。
記憶喪失から始まるラブストーリー
原作は、職場など設定が異なる箇所もあるが、女性向けコミック誌「Kiss」に連載された天沢アキ氏の同名マンガで、中村演じる彼氏いない歴30年の地味女子である南さやかが、ある日突然、記憶喪失になったことから始まるサスペンス要素ありの恋愛ストーリーだ。記憶が失われた3カ月の間になぜか同棲していた後輩でバリバリの営業マン・町田翔平役を古川雄輝が、15年にわたり片想いし続けている幼馴染で大手広告代理店の鷺沢亮介役を大谷亮平が、それぞれ演じている。両極端なイケメン男子に挟まれて揺れ動くさやかの恋心も大きな見どころだ。ちなみに木曜ドラマFは、Fから始まるキーワードをテーマにしたドラマシリーズで、今回のFはFINDING=発見とのこと。主人公が記憶喪失の間に失った自分を発見するラブコメディというわけだ。 デザイナーのアシスタントとして働くさやか(原作ではIT系企業勤務)だが、クリスマス・イブに一人でおでんを食べるような冴えない生活を送っている。そんなある日、見たこともない部屋で目が覚める。おまけに、鏡に映った自分の姿はメガネからコンタクトに、腹筋はフィットネスで割れ、ファッションからメイクなど、これまでの地味な自分とは180度異なる、華やかでイケているステキ女子となっていて驚愕する。そのうえ、そこでは後輩男子の翔平と同棲しており処女も卒業していた。彼氏いない歴30年から彼氏いる歴3カ月に、突如の環境激変という思わぬ事態に狼狽するさやか。記憶障害という医師の診断も受け、自分が3カ月間の記憶を失っていることを知る。すったもんだの果てに、結局、翔平との生活を続けつつ、打開策を探ることにしたさやか。いったい、この3カ月の間、何があったのか。 「私、思い出したい。なくした3カ月を」と、戸惑いながらも、諦めかけていた恋と仕事を取り戻すため、人生の再スタートを決意する。第1話の終盤には、翔平が上半身ハダカでおはようのあいさつ代わりにさやかにキスするシーンが登場したが、翔平の歯に衣着せぬドSツンデレ男子ぶりとともに女性ファンを中心に話題となった。また、さやかの親友で、もともとはルームシェアしていた友美役の佐津川愛美など、脇役もそれぞれ個性的でいい味を出している。