西武平良海馬（2024年撮影）

　西武の平良海馬投手（24）が、「人類最速」を目指す。27日までに報道陣の取材に応じ、MLB史上最速の105・8マイル（約170・3キロ）を誇る剛腕投手パイレーツのアロルディス・チャプマン投手（36）を超えに意欲を見せた。「トップが上がれば、平均球速も上がると思うので最速を上げていきたい。せっかくなので人類最速を目指さないと」とチャレンジャー精神あふれる言葉を口にした。 　秋季練習終盤で疲労感がたまる中でも、平良は「やることは変わらないので、ウエートをしてパワーを付けたい」と肉体強化に向けた意欲がみなぎった。「メカニクスに課題はないので、ウエートトレーニングでパワーを増やす。それがメカニクスに結び付けば球も速くなると思う」と分析し、下半身の強化に重点を置いてスクワットやデッドリフトを行っていく考えを見せた。「量は去年よりも増やしている。毎日コツコツやっていく中で日々更新していけたら」とした。 　プロ7年目の今季。序盤は先発を務めるも、4月30日の日本ハム戦を最後に離脱。右前腕の張りを訴え登録を外れたが、診断結果は右腕の浅指屈筋（せんしくっきん）の肉離れと予想以上に重かった。3カ月間に及ぶ離脱を余儀なくされ1軍に戻ると、長いイニングを投げる負担を減らすため、中継ぎに配置転換。再昇格後は勝ちパターンで主に起用され、22試合に登板し3勝2敗9ホールド、防御率1・66を残した。西口監督の下での新体制を迎える来季。「僕の中では先発の意識があります。監督も代わって毎回聞かれるので、自分の意見を伝えようと思います」と話した。