浜岡原子力発電所3・4号機再稼働に向け敷地内の断層を調査 原子力規制委員会 静岡・御前崎市
再稼働を目指す浜岡原発の敷地内の断層に、地震を起こす活動性があるかどうか判断するため原子力規制委員会が現地調査に入りました。 静岡県御前崎市にある中部電力浜岡原発を巡り、現在3号機と4号機の再稼働に向けて適合性審査が行われていて、断層の調査が16日と17日行われます。 林輝彦アナウンサー: 「原発の敷地内にある9本の断層のうちの一つH5と呼ばれる断層です。新規制基準では断層が12万年~13万年前以降活動していないことを証明しなければならない」 委員らは敷地内の断層のH5とH6を視察し、中部電力職員から説明を受けました。 ただ9本の断層は原発の敷地を増設する工事で削られ、年代を調べるための堆積物が残っていないといいます。 そのため委員らは原発の敷地外の断層も確認するため掘られた溝の中に入りました。 中部電力はボーリング調査の結果、敷地内の断層とこの溝を通る断層が同じ系統と判断。 さらに敷地外の断層の上におよそ13万年前に積もった阿蘇山の火山灰が確認できたといいます。 こうしたことから、中部電力は敷地内と敷地外の断層が同じだと規制委員会が認めれば、敷地内の断層も12万年~13万年前以降動いていないと証明できると考えています。 原子力規制委員会 山岡耕春委員 「少なくとも上から降ってきた火山灰であろうことは確認した。それが阿蘇山かどうかは最終的に分析の確認をしなければならない。H断層系の類似性をどこまで認められるかというところが1番大きいと思う」 委員らは17日敷地内外の断層でのボーリングで抜き取った土や石などのサンプルを確認するということです。