Rokid Max:215インチ相当の大画面で映像を堪能、スマートグラス使用感レビュー 視力補正機能も搭載
手軽に使える製品が増えてきている新たなガジェット「ARグラス」「スマートグラス」ですが、NTTドコモも国内取扱いを行っている「Rokid Max」は215インチ相当の大画面で映像やゲームを楽しめるだけでなく、視力調整機能も備えた高機能なスマートグラスとして知られています。 【画像】競合製品との比較も、フォトレビュー特集(全13枚) 今回は実際にRokid Maxを使ってみて感じた魅力的な点、そして長く使ってみた結果見えてきた改善点について、他社製品と比較しながら紹介します。(販売開始は昨年夏なので特段新製品ではない点ご了承ください)
眼の前に大画面、薄型軽量で着け心地良好
Rokid Max着用することで、6メートルから最大215インチの大画面を見るような感覚で投影され、迫力ある映像体験やゲームプレイ体験ができるというデバイスです。同様の製品は世界シェアNo.1のXREAL(旧Nreal)を筆頭にVITURE、TCL等から複数発売されています。 サングラス上の筐体であることからしばしば「ARグラス」とも称されてはいますが、実際の用途としては、今見ている画面をそのまま投影するのが主であるため、SF作品でよく見る「着用するだけで世界が変わる…!」ようなものでは無いですが、迫力ある映像を楽しめることには変わりません。 ボディの重量は75gと他製品と同様に非常に軽量、両目のディスプレイ表示部も比較的コンパクトな設計になっており、皮脂で汚れたり熱がこもったり(後述)することは起こりにくそうです。
視力補正ダイヤルで視度調整ができる
Rokid Maxが有する最大の特徴として「視力補正ダイヤルで視度調整ができる」ことが挙げられます。デバイスの両端にはダイヤルが搭載されており、0.00D~-6.00Dの範囲で自分の視力に合わせ、鮮明な映像を見られるように調整することが可能です。 視力調整自体は他製品でも、専用の補正レンズを作ることで可能ですが、Rokid Maxではその手間が省ける上に、都度変化する環境に応じて動的に調整できるため、近視をお持ちの方は問答無用でオススメ。逆に言うならば、自分にピッタリの調整レンズさえ用意できればダイヤル機構は不要なので、その点は駆け引きになるかもしれません。 ※追記:本機能は軽度近視程度の補正のみに対応しており、乱視や遠視に対しては効用はありません。屈折異常弱視を罹患する筆者の場合、近視補正の部分に限り補正が作用していることが伺えたため、初稿時、一部表現に語弊が含まれておりました。