<9年ぶりの春・鳴門>センバツ 練習風景から 2メートルのパイプ、素振り /徳島
ブウン。独特のにぶい音が響く。長さ2メートルの水道パイプを使った素振りだ。2021年10月の四国大会後、筋力アップを目的に、初めて練習に採り入れた。バットに比べ長さがある分、腕や下半身など全身に負荷がかかる。打撃を指導する福本学コーチ(50)は「体に覚えさせている。成果が出るのは試合から。期待しています」と話す。 鳴門の持ち味は強力な打撃を誇る「渦潮打線」。その強化のためほぼ毎日、パイプでの素振りを100回こなし、バットも200回振る。安田生輝(いぶき)選手(2年)は「体全体を使って力を繰り出す意識で振っている。きついが、普通のバットが軽く感じられて、スイングのスピードが上がる」と充実した表情を見せた。【国本ようこ】=随時掲載