【インタビュー】躍進ボローニャを支える22歳の逸材ザークツィーが語る…子供の頃のアイドルや転機に出会った恩師、バイエルン時代など | セリエA
なぜ長身なのにヘッド弾がない?
続いてパッツィーニ氏は、身長193センチのザークツィーがこれまで、ヘディングで得点を挙げていない理由をたずねた。 「なぜ頭でゴールを決めていないのかって? それは分からない。ヘディングが下手というわけでもないし、単純になぜだか分からない。でも確かに僕自身はヘディングに強いFWではなく、ヘディングは改善しなければならない課題でもあった」 元イタリア代表FWは、そんなザークツィーに対して「ヘッドでの得点がないのは、おそらくエリア内にいるのがあまり好きではないからではないか。エリアの外でプレーする方が好きなのでは? その方がスペースを見つけやすいのではないだろうか」と指摘。するとザークツィーも「僕はほとんどのゴールをエリア内で挙げているので、もっとエリア内にいないといけないね」と答え、ヘディングでの初ゴールに意欲を見せた。
古巣バイエルンへの思い
過去には、下部組織時代からバイエルン・ミュンヘンに所属していたザークツィー。ボローニャFWは当時を振り返りつつ、バイエルン愛を明かした。 「バイエルンでは多くのことを学び、楽しく過ごした。バイエルンはトップの中のトップのチームだからね。あの場所であの時間を過ごせたことをうれしく思っているよ。バイエルンは、僕のお気に入りのヨーロッパのチームだ」
ベルギー時代の恩師コンパニ
元バイエルンFWにキャリアの転機が訪れたのは、アンデルレヒトでプレーした2021-22シーズンのことだった。パッツィーニ氏が「FWはキャリアの中でメンタリティが変わる時期が訪れる。君にとってアンデルレヒトがその時期だったのではないか」と質問を受けると、ザークツィーが語った。 「僕はラッキーだったよ。ヴァンサン・コンパニという素晴らしい監督がいた。彼は嫌なDFだったって? 監督は僕にDFにとって何が難しいのかを説明し、いろんなアドバイスをくれた。彼は何かを説明するのが好きな監督なんだ。同じ言語を話すので、僕にとってコミュニケーションも簡単だった。最初に電話で『才能のままでいるのではなく、選手へ成長しなければならない』と言われて、目が覚めたよ」 試合情報 フロジノーネ vs ボローニャ 試合時間:2024年4月7日(日)日本時間19:30 会場:スタディオ・ベニート・スティルペ
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