「藤井キラー」佐々木勇気八段、研究炸裂で絶対王者・藤井聡太竜王に快勝!シリーズ成績2勝2敗にファン大興奮「恐るべき勇気」
将棋の第37期竜王戦七番勝負第4局が11月15・16の両日、大阪府茨木市の「おにクル」で行われ、挑戦者の佐々木勇気八段(30)が藤井聡太竜王(名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖、22)に97手で勝利した。佐々木八段の会心譜となった第4局。圧巻の早期決着に、ファンも大興奮の様子で「さすが藤井キラー」「勇気完璧だった」と多くの声が上がっていた。 【映像】藤井竜王VS佐々木八段 終局時の両者の表情 最高峰タイトルを争う竜王戦七番勝負は、藤井竜王の2勝1敗で中盤戦に突入。両者が「勝負所」と見据えていた第4局では、佐々木八段の研究が炸裂した。挑戦者の先手となった本局は、角換わり相早繰り銀の形から、佐々木八段が腰掛け銀に組み替える構想を披露。「やってみたかった形だった」と工夫を見せた。 百戦錬磨の藤井竜王にとっても経験の少ない形だったか、1日目から持ち時間を大量に消費。挑戦者ペースとなった中盤戦を、藤井竜王は「攻勢に来られる順を軽視していて、早い段階から苦しい展開になってしまった」と振り返っていた。 描いた構想がぴたりとはまる形となった佐々木八段は、速い攻めから着実にポイントを積み重ねていく。受け一方となった藤井竜王は攻め合いに望みをかけたが、快走する佐々木八段の背中は遠い。早い段階から肩を落とす様子も見られた藤井竜王は、2日目の午後3時45分と早い時間での投了。最後まで攻勢を貫き迅速な決め方を見せた佐々木八段が快勝を飾り、「今回は内容が良く指せて踏ん張ることができた」と大きく頷いてみせた。 佐々木八段と言えば、過去にも藤井竜王の連勝記録を止めるなど、ここ一番で力を発揮してきた実績が光る。タイトル戦は今期が初挑戦となったが、大舞台で飛躍を見せる姿はファンの心を躍らせている。初タイトルに向けて前進する佐々木八段は、「竜王戦は自分の実力以上に内容が指せていると思うので、これを継続して少しでも実力を高められるように頑張りたい」と意欲的に次戦を見据えていた。 会心譜となった一局とあり、ABEMAの視聴者からは「さすが藤井キラー」「恐るべき勇気」「天才勇気が聡太を完封」「勇気こそ鬼だったか」「がっくり聡太も珍しいな」「勇気くん強い」「すごいぞ勇気」「勇気完璧だった」「勇気、作戦勝ち。天晴だわ」「素晴らしい戦略だったよ」と多くのコメントが寄せられた。 シリーズ成績は2勝2敗。互いに先手番で白星を飾る“シーソーゲーム”とあり、終盤戦に向かう今後はさらに盛り上がりを見せることは必至だ。次戦の先手番は、防衛4連覇を目指す“絶対王者”・藤井竜王。11月27・28日、和歌山市の「和歌山城ホール」を舞台に争われる第5局を制し、タイトルに“王手”をかけるのはどちらか。両者の熱戦に、期待は高まるばかりだ。 (ABEMA/将棋チャンネルより)
ABEMA TIMES編集部