復活なるか!? 菅野智之は「体心技」で今季に懸ける!
2月からのキャンプに向けて、各球団がメンバーの振り分けを発表。首位奪還を目指す巨人も、総勢103人のメンバーを振り分け、エース・菅野智之投手(東海大相模出身)は1軍キャンプでスタートする。 【一覧】巨人1軍メンバーリスト 今年は開幕投手に戸郷翔征投手(聖心ウルスラ出身)を抜擢することが決まっている。とはいえ、長くエースとしてチームを牽引してきた菅野の活躍は、優勝にとって必要不可欠だ。 2023年シーズンは、開幕直前に右ひじの違和感で出遅れ。6月に1軍登板したものの、キャリアワーストとなる4勝8敗に留まった。 2021年にもコンディション不調で東京オリンピックを辞退。2022年も一時ケガで離脱するなど、苦しい時期が続いているが、今季は違う。 28日の合同自主トレで、一番乗りでブルペンに入り、元気な姿を見せている。オフシーズン中、ハワイで体を追い込んだおかげもあってか、コンディションがかなり良いという報道が出ている。 シーズン中は「やはりエースは菅野だ」という活躍に期待がかかるが、その菅野はコンディションの重要性を、高校野球ドットコムの以前の取材を語っていた。 球界を代表する右腕が、どういった理由からコンディションを重要視するようになったのか。当時のインタビューを再掲したい。 (インタビュー初掲2016年5月14日)
心技体ではなく、体心技の考え方
――今回は、菅野投手の試合に向けた調整方法について教えていただきたいのですが、まずは菅野投手の考え方として、野球において何を一番に優先して、日々取り組んでいますか? 菅野 智之(以下「菅野」) 野球選手として求められるものは、メンタル・技術・コンディショニングとありますが、全部を求めてしまうと僕はダメだと考えています。よく『心・技・体』と言われますが、僕が考える優先順位は『体・心・技』だと考えています。自分が一番大事にしているのは、コンディショニング(体)。技術は、一番最後。 体が良い状態であれば、メンタル(心)は大丈夫だと思えますし、技術は正直、キャンプ中からやってきたものがあるから、そこは経験で補ってもいける。ただ、それはプロの世界だから言えることであって、高校生はやっぱり投げないと不安だと思います。 高校生向けの話ではないかもしれませんが、それでも、メンタル・技術・コンディショニングの全部は追い求めてほしくはないですね。高校生だからこそ、『体』(コンディショニング)の部分はしっかりと作り上げていってほしいです。 ――高校生の場合は、夏場は特に連戦も続きますね。 菅野 確かに夏場の暑い中での連戦は大変ですが、試合が近づくにつれて練習量を落としていく。そうすることで、今度は『心』の部分は不安になると思いますが、一方で『体』が万全なら僕はそれでいいと思います。ピッチャーなんて毎日反復練習ばかりで、でもそれをやってきたことを自分で信じてあげて、試合に臨んでいってほしい。まずは、『体』(コンディショニング)を優先させた取り組みが大切です。