「甲子園で再会を」支援きっかけに被災地の野球部と交流 いまもグラウンドは使用制限…石川・七尾高校と長野・上田高校が試合
石川県の知人から七尾高校野球部の現状を聞いた花岡淳一監督。かさむ移動や遠征の費用を支援したいと呼びかけると、班員や保護者会から約7万円が集まり七尾高校野球部に寄付しました。 これに七尾の部員たちは感謝の手紙を送りました。 七尾高校野球部 主将・渡邊晴仁さん: 「地震があって、生まれてから経験したことのないことがあって、パニックになって、支援が本当に助かったので手紙を書こうと」 手紙には感謝だけでなく「試合をしたい」という言葉もー。
約1カ月後の5月4日と5日、上田側の提案により交流試合が実現しました。 上田高校野球班 主将・依田大和さん: 「精いっぱい、楽しく野球をしていただいて、食事なども一緒にする機会があると思うので、お互いのことを知るいい機会になればいいと思います。この度はよろしくお願いします」 試合をするだけでなく親睦を深めようと一人一人、自己紹介。
食堂に移動して持参した弁当を一緒に食べました。 七尾高校の生徒: 「(上田高校の生徒と何の話を?)(ゲームの)麻雀の話で盛り上がってました」 上田高校のマネ―ジャー: 「同じ趣味をもったり、同じスポーツでつながることができたので、新たな友達として仲良くなりたい」
「始めます、礼!」 両チーム: 「お願いします」
そして始まった初日の交流試合。 1回表、七尾が先制します。 一方、上田は3回裏に逆転します。
4回表、七尾が同点に追いつきますが、その裏、上田が2点、勝ち越します。
すると5回表、七尾が反撃します。 この回、一気に3点を挙げ逆転に成功。
七尾の保護者も応援に駆け付けました。 しかし、その後は上田が得点を重ね、結局、試合は5対10で上田が勝ちました。
「終わります。礼!」 「ありがとうございました」 七尾高校野球部 主将・渡邊晴仁さん: 「序盤の入りは良かったが最後には一気に点を取られてしまって、そこが反省点かな」 上田高校野球班 主将・依田大和さん: 「お互いフェアプレーの精神があって、いい掛け声とかすごく飛んでいたので、そういう面がよかった」 七尾高校野球部の保護者: 「地震の時はみんな、気持ちもふさがって野球できるのかなという状態だったが、今、のびのびやっているのを見てすごく頼もしい。上田高校にも支援していただいて感謝している」