【現地レポート】“絶対王者”中国代表に何が起こっているのか 現地で見た2つのポイント
中国代表の過密日程
2つ目の理由は、過密日程である。 日本でも、代表選手の過密スケジュール問題はよく取り沙汰されるが、中国選手もまた同様である。 中国代表はパリオリンピック終了後、休むことなく各種イベントに参加し、試合にも出場してきた。この直前まで地元北京で行われたWTTスマッシュにも全力のパフォーマンスで挑んでいた。 関係者に話を聞くと、中国代表が今回の開催地カザフスタンに到着したのは、大会初日7日の正午だったということだ。コンディションに影響していてもおかしくはない。選手に「疲れていないか」と尋ねると「大丈夫だよ」と笑顔で返答するので、わからないのだが。 もちろん、どの国の選手にとっても試合条件は同じだが、各国のWTTスマッシュ出場選手たちの多くに“良いパフォーマンスをしたいが身体がついてこない”という疲弊の色が見られるのは確かである。
勢いに乗る日本代表
しかし、中国代表がこのまま黙って“眠れる獅子”のままだとも思えない。大会は13日まで、ここからの男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスなど、個人戦ではさらに中国代表は強い姿勢で勝利を狙ってくるだろう。 日本代表も、50年ぶりの中国を破っての女子団体優勝で勢いに乗っている。短期決戦において、なにより大切なのは勢いである。 熱いアジア選手権は、ここからが佳境である。
アジア選手権 今後の試合予定
<11日> 男子シングルス1回戦、2回戦 女子シングルス2回戦、3回戦 男子ダブルス2回戦、3回戦 女子ダブルス2回戦、3回戦 混合ダブルス準決勝、順位決定戦 <12日> 男子シングルス3回戦、4回戦、準々決勝、順位決定戦 女子シングルス3回戦、準々決勝、準決勝、順位決定戦 男子ダブルス準々決勝、準決勝、決勝、順位決定戦 女子ダブルス準々決勝、順位決定戦 混合ダブルス決勝 <13日> 男子シングルス 準決勝、決勝 女子シングルス 決勝 女子ダブルス 準決勝、決勝
ラリーズ編集部