倒産続出! 2025年の芸能事務所に求められる″実力″とは?
’24年は中小芸能事務所の倒産や大物タレントの独立・移籍が相次いだ。師走を間近に控えた11月27日には、藤原紀香(53)や篠田麻里子(38)らが所属していた「サムデイ」が東京地裁に自己破産を申請したと発表した。 【画像】藤原紀香 愛之助に尽くす「梨園の妻」の顔 「『サムデイ』は大手芸能事務所『バーニングプロダクション』の子会社だったので、業界に衝撃が走りました。コロナ禍で仕事が激減したことが原因だと言われていますが、大手の傘下にあってもマネジメント業だけではリスキーだということが明らかになった」(芸能プロ幹部) 篠田は、担当マネージャーと共にフリーで活動していくことを発表。 「一方で、紀香は別の大手事務所の幹部の預かりになると言われています。ここ数年、大手事務所から独立するタレントが増えていますが、知名度で仕事が来るのは最初だけ。米倉涼子(49)も『オスカープロモーション』独立後、厳しい状況に追い込まれました。結局、前事務所から彼女を支えてきた辣腕スタッフと離れ、映画製作・配給会社の『キノフィルムズ』などを展開する木下グループの支援を受けています」(同前) 松本潤(41)は「株式会社一瞬と永遠」とエージェント契約を締結。同社が出演や取材に関する窓口となった。 「『一瞬と永遠』のCEOは『東宝芸能』時代に長澤まさみ(37)をトップ俳優に育てあげた敏腕マネージャー。新人時代の上白石萌音(26)も担当していました。自分が悪役になってでもタレントを守るというスタイルで、グラビアの写真チェックひとつとっても決して手を抜かない。その姿勢がタレントたちの支持を集め、『スウィートパワー』から独立した桐谷美玲(35)や、眞栄田郷敦(24)も、同社に面倒を見てもらっています」(キー局プロデューサー) ◆事務所存続のカギは「体力」 ’19年に元「SMAP」の稲垣吾郎(51)や草彅剛(50)、香取慎吾(47)をテレビ出演させないよう圧力をかけた疑いで旧ジャニーズ事務所が公正取引委員会から注意を受けた。それ以降、タレントの独立や移籍が活発になったことも、中小の事務所が苦戦する要因のひとつだ。 「おカネと時間をかけて育てたところで、退所を止めることはできませんからね。加えて、テレビ不況で番組に起用されるタレントの数は減り、ギャラも下がる一方。これまでのやり方ではジリ貧になるのは必定です」(前出・芸能プロ幹部) 制作会社ディレクターは「別事業を展開できるビジョンや体力が求められている」と言う。 「『吉本興業』や『ホリプロ』のようにスクール事業を展開したり、映画やテレビ番組を制作したりできる大手事務所は安泰でしょう。『フラーム』は規模的には中小ですが、発掘や育成が上手く、稼げるタレントが次々誕生しているのが強み。不倫報道が飛び出しても唐田えりか(27)を大事にした姿勢も評判です。吉岡里帆(31)が移籍先に選んだのも納得ですよ。 『トップコート』は少数精鋭。長らく芽が出なかった中村倫也(37)を辛抱強くマネジメントし、人気俳優に育て上げた。その実績を評価してか、’22年に清野菜名(30)が加入。’25年から小芝風花(27)が加わるそうで、隆盛を極めています」 令和の芸能界では、真に″実力″のある事務所しか生き残れないのである。 『FRIDAY』2025年1月3・10・17合併号より
FRIDAYデジタル