衆院選、党首クラスが相次ぎ京都へ
衆院選（27日投開票）は12日間の選挙戦を折り返し、後半戦に突入した。「政治とカネ」などを巡る論戦が激しさを増す中、石破茂首相（自民党総裁）ら与野党幹部が相次いで京都府内に入り、支持拡大を訴えた。 【リストでみる】夕刊フジが作成した「京都・滋賀・奈良・和歌山全選挙区当落予測」 石破首相は21日午後、京都府亀岡市のJR亀岡駅近くの広場で応援演説した。19日には自民党本部に火炎瓶のようなものが投げ込まれるなどの事件が発生。広場周辺で厳戒態勢が敷かれる中、就任間もない石破首相を一目見ようと、集まった聴衆は一斉にスマートフォンのカメラを向けた。 石破首相はこの日の演説で、派閥パーティーの収入不記載事件を念頭に「至らぬ点があって厳しい状況になっている」と切り出し、「日本を責任を持って担えるのはどこなんだということをもう一度問いたい」と言葉に力を込めた。 20日には日本維新の会の吉村洋文共同代表（大阪府知事）が京都市下京区で演説。「高齢者を支える現役世代が元気にならないと街は元気にならない。道のないところに道を作る。これが政治家の仕事だ」と訴えた。 直後には同じ場所で国民民主党の玉木雄一郎代表もマイクを握った。国民は情勢調査で議席の積み増しが報じられており、玉木氏は「今回はそよ風が私の背中に吹いている」。その上で「私たちの政策ならみなさんはもっと豊かになれる」と声を振り絞った。 19日にはれいわ新選組の山本太郎代表が府内で「今の国会は茶番だ」と与党を批判。「今必要なのは徹底的に戦う野党だ」とした。共産党の田村智子委員長や参政党の神谷宗幣代表も同日、府内で党勢拡大を訴えた。（入沢亮輔）
