【福岡ボート(サマータイム)一般】富永大一 10年前の悔しさを晴らす
<11日・福岡ボート・初日> いきなりの難所を乗り越えた。富永大一(34)=福岡=は初日の1回走りでいきなり不利枠の6号艇が巡ってきたが、大外から見事な立ち回りを見せて3着を奪取。「6枠で3着は大きいです」。不利枠で高ポイントを叩き出したことで、がぜんやる気もヒートアップしてきた。 成績通りに機力も上々。今回は当地のフレッシュルーキー篠原晟弥に情報をもらってきたというが、手にした72号機は3月にその篠原が軽快な足色を誇った代物。「すぐにアドバイス通りにペラを叩き変えました(笑)。伸び寄りで前に進んでいる」。低調機シリーズの今節でなら上位のレベルで、早くも大きなアドバンテージを得ている。 当地では現フレッシュルーキーの前身である準地元スターを務めた経験を持つ。ただ任期中に結果を残せなかったことを今でも悔いている。「来るたびにボロエンジンを引いて何も結果を残せませんでした。今でもその後悔があるので、あの時にできなかったことを今からでもやっていきたい」 準地元スターを務めてから10年が経過して選手としての引き出しは増えただけに、今節も先を見据えて勝負に出るつもり。「ここ一番は中辻崇人さん型のプロペラで、もう一段階伸びに寄せることも考えています。そういうことを考えられる位置で予選を終えられるようにしたい」。10年前に夢見た地元Vを達成するべく牙を研ぐ。(森 大輔)