【ライブレポート】スパンコールグッドタイムズ「音楽って楽しい」ユニバースに続き東京キネマ倶楽部公演も大盛況
スパンコールグッドタイムズのワンマンライブ「スパンコールグッドタイムズ RELEASE ONEMAN SHOW 『キネマとユニバース』」の東京・東京キネマ倶楽部公演が9月24日に開催された。 【写真37枚】東京キネマ倶楽部のステージでパフォーマンスするスパンコールグッドタイムズ ■ キネマ倶楽部を彩る生演奏やミラーボール ファンクやAORの要素を取り入れたアーバンな楽曲を歌う4人組アイドルグループ・スパンコールグッドタイムズ。8月20日に「スパンコール&チップス ~愛のユニバース味~」、9月17日に「スパンコール&チップス ~愛のキネマ味~」という2枚のミニアルバムをリリースした彼女たちは、これに伴い大阪・ユニバースと東京キネマ倶楽部でのワンマンライブを企画した。スパンコールグッドタイムズにとって憧れの箱であったユニバースでの公演は、グループ初の生バンドライブとして8月25日に開催され、メンバーもファンも大きな充足感を覚える大盛況のステージに。そして東京キネマ倶楽部もユニバースと同じくかつてキャバレーだった歴史を持つ会場で、4人はバックバンドのリベンジ☆アンブレラーズを率いて華やかなパフォーマンスを繰り広げた。 ご機嫌な表情を浮かべてバルコニーから登場し、歓声とクラップを浴びながらステージへと延びる階段を降りたスパンコールグッドタイムズ。彼女たちは「Shangri-LA」で勢いよくライブの幕を開けると、フロアの方向に拡張された広々としたステージを縦横無尽に動き回りつつ、高揚感に満ちた歌とダンスを会場中に届けていく。安定感と躍動感のバランスが絶妙なバンドの演奏、キネマ倶楽部に漂う大正ロマンのムード、その場内を鮮やかに照らすミラーボールの光が4人のパフォーマンスを後押しし、ライブがより一層特別なものに。「Magie」「UNIVERSE」をはじめとするミニアルバム収録曲、ライブの人気ナンバー「MERRY-GO-LAND」「雨のYellow」など、楽曲が畳みかけられるたびに会場に興奮が渦巻いていった。 ■ シンガロングとともに広がる一体感 音楽性は一貫しつつも、メロウなナンバー「フューズ」、ハードでブルージーなサウンドが特徴の「コントラスト」と、その中で多彩な顔をのぞかせる4人。ライブ後半、場内に漂う芳醇なムードは色濃くなるばかりで、ラブソング「By my side」でシンガロングが繰り広げられると、2階席も含めて心地よい一体感が広がる。グループの中でも特に自由度の高いパフォーマンスを見せる藤ナオは、会場のファンだけでなくメンバーのことも煽ってさらにテンションを引き上げた。終盤には「トーキョーlast number」「雨のキネマとアンブレラ」とキラーチューンが連続。「雨のキネマとアンブレラ」は「スパンコール&チップス ~愛のキネマ味~」のリード曲で、この日ステージの頭上に飾られた4本の傘はミュージックビデオの撮影で使用されたものだ。4人は伸びやかな歌声を響かせると、喝采を浴びながらステージをあとにした。 興奮をたたえたまま突入したアンコールでは、ユニバースと東京キネマ倶楽部という2つの憧れのステージでのライブを駆け抜けたメンバーが「こんなに音楽が楽しいって思わなかった、本当に」「音楽って楽しいんですね」と湧き上がる充実感を言葉に。そしてデビュー曲「サーチライト」、本公演2度目の「雨のキネマとアンブレラ」をラストに披露し、この日一番の熱狂を生み出して華麗にライブを締めくくった。 ■ セットリスト □ 「スパンコールグッドタイムズ RELEASE ONEMAN SHOW 『キネマとユニバース』」2024年9月24日 東京キネマ倶楽部 01. Shangri-LA 02. NICE TIME 03. Magie 04. UNIVERSE 05. MERRY-GO-LAND 06. 喜劇 07. 雨のYellow 08. フューズ 09. Rewrite 10. コントラスト 11. ウィ・アー・ザ 12. GORON 13. By my side 14. 薔薇色のコメディ~なんつったってBig Band~ 15. トーキョーlast number 16. 雨のキネマとアンブレラ <アンコール> 17. サーチライト 18. 雨のキネマとアンブレラ