【補選後の意識調査】自民逆風&立憲追い風!数字で見えた「自民離れ」
YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。 2024年5月14日に公開された動画のテーマは、2024年5月ハイブリッド調査結果の発表! 毎月恒例の電話とネットのハイブリッドで行う最新調査結果をご紹介します。 ゲストにJX通信社代表の米重克洋氏をお招きし、最新の政党・内閣支持率などの意識調査について語っていただきました。 【このトピックのポイント】 ・立憲の支持率首位は瞬間風速?! ・自民党の支持率下落!こうなったらすぐ解散?! ・自民に代わる野党は立憲!自民党支持者からの支持も?!
2024年4月(前回)の政党支持率
前回4月の調査は、衆院補選の前に実施しました。 自民党の支持率は電話調査が24.7%でネット調査が9.3%。 立憲の支持率は、電話調査が15.4%でネット調査が3.6%でした。 立憲の支持率がじわじわと上がってきて、自民党と10ポイント切るぐらいの差でした。 前回の4月の調査以降、今回5月の調査までのトピックは「衆院補選3選挙で立憲民主党が勝利」、「政治資金規正法の改正の議論が進む」、「岸田総理3カ国歴訪」です。 衆院3補選の結果が、どのように影響したのかを見ていきましょう。
5月の政党支持率は、自民党が少し下がり、立憲民主党が少し上がりました。 4月の調査結果の動画で「立憲民主党は3つの補選で3つとも勝利すると、立憲民主党の追い風になり支持率が上がるだろう」と米重氏が解説した通りの結果に。 1年前の統一地方選挙では維新が躍進し、維新の支持率や比例投票先の調査結果が大きく上がりました。 「今回は選挙に勝利した影響を立憲民主党が受けている」状況であり、「瞬間風速であるとはいえ、(立憲の)政党支持率が結構高い水準になってきている」と米重氏はコメントしました。 MC千葉佳織「一般的に、瞬間風速は何カ月くらい続くものなのでしょうか?」 米重氏は「その前後の政治的なイベントにもよるので、一概には言えない」と前置きしたうえで、「数カ月程度は一定の影響があると思います」と述べました。 今のタイミングでは、通常国会が6月まで続きます。政治資金規正法改正の議論で、政治とカネの問題がクローズアップし続けると「立憲に対する(プラスの)効果が続く可能性は否定できない」と米重氏。 一方で、立憲は「ネット調査では弱い」点が懸念材料です。 電話調査の支持率では、維新よりも立憲の方が高いですが、ネット調査では、立憲は2.7%、維新は5.0%と倍近く差があります。 調査の回答者は、電話調査は40代から70代が中心であり、ネット調査は20代から50代と電話調査よりも若い回答者が中心です。 立憲は比較的年齢が高い方から支持があり、維新は比較的若い世代や現役世代に支持されていると言える状況から「立憲の若年層の支持に課題がある」と米重氏は指摘しました。