目黒蓮『海のはじまり』、松村北斗『西園寺さん』…“多様性”見せる夏ドラマおすすめ4選
2024年の夏ドラマも中盤に差し掛かった。今回はその中で、今からでも見て欲しい“多様性”を包括したおすすめドラマ4選を紹介したい(以下、ネタバレを含む)。 【別カット】家族、親子、恋愛…”多様性”を描くオススメドラマ4選 まずは、すでに大きな話題となっているSnow Man・目黒蓮主演の『海のはじまり』(フジテレビ系/月曜21時)。目黒演じる主人公・月岡夏は、7年前に別れを告げられた元恋人の訃報を知り、彼女がひっそりと自身の子どもを産んでいたことを知る。突如7歳になる女の子にシングルファーザーとして向き合う夏。血の繋がりはあるが同じ時間を共有してこなかった2人が、少しずつ心を通わせていく。 ただ、今作では夏の家族がそうであるように、血の繋がりと関係なく愛情によって成り立っている家族も登場する。夏の現在の恋人・百瀬弥生(有村架純)が、夏の娘にとって母親代わりになろうという心の機微も描かれている。 他方、その弥生は、血の繋がりはあっても親から全く愛情を向けてもらえなかった。希薄な家族関係という背景もあって悲しみの中、中絶を選んだ辛い過去もある。人はいつどのように“父”や“母”になるのか、重い展開の中でも家族の在り方を深く考えさせられる。 『海のはじまり』同様、シングルファーザーが登場するのは『西園寺さんは家事をしない』(TBS系/火曜22時)だ。松本若菜演じる西園寺一妃は、独身のキャリアウーマンライフを楽しんでいた。だが、会社の同僚・楠見俊直(SixTONES・松村北斗)とその4歳の娘に出会い、「偽家族」になることで生活が一変する。 妻に先立たれ仕事とワンオペ育児を両立させていた楠見。日々生きることの過酷さを鮮明に描き、仕事に生きる人も、家事・育児に追われる人も共感出来るエピソード満載ながら、西園寺の機転によって毎話カラッとハートフルな気持ちになれる。 また、西園寺と楠見の「偽家族」だけでなく、娘を預ける保育園の保護者には、連れ子を愛情深く育てる母親、妻が単身赴任中のため実家で両親に頼り育児をする父親、子どもを持つ同性パートナーと、様々な背景を持つ人々が集まっている。まさに楠見の「普通の家族なんて存在しない」という言葉通り、家族の多様性が明示されている。