″第七世代″失速!『M-1』優勝から遠ざかる大阪芸人…お笑い界の″東高西低″とテレビ局の特殊事情
昨年の『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)は、『令和ロマン』が結成わずか5年という芸歴で優勝を飾った。 「性加害」報道の松本人志「後輩芸人が女性を口説き」ナンパ&合コン現場写真 「吉本興業の養成所NSCを首席で卒業するなど、デビュー時から注目を集めていました。点数が伸びにくいトップバッターでの優勝は、実に第1回大会の『中川家』以来というインパクト。ボケ担当の高比良(たかひら)くるま(29)の知性溢れる分析キャラも好評なので、一気に露出が増えるはずです」(制作会社ディレクター) 新型コロナウイルスが猛威を振るった’20年以降、『M-1グランプリ』は4年連続で『令和ロマン』ら、東京を拠点にしている芸人が優勝している。 「コロナ禍で県をまたぐ移動が制限された影響で、キー局は大阪在住の芸人の起用を控えるようになった。また、東京の劇場がすぐ配信に力を入れたのに対して、大阪の劇場は出遅れた。テレビ出演や舞台など場数に差がつき、腕を磨く機会が減ったのが、“お笑いの本場”である大阪の芸人が優勝から遠ざかっている要因でしょう」(放送作家) 新型コロナが5類に移行したことで、大阪芸人の巻き返しに期待がかかるが、先の放送作家は「まだまだ時間がかかる」と見ている。 「企業のテレビCM離れが進んでいた矢先の新型コロナ感染拡大で広告収入減に拍車がかかり、各局、制作費は先細りする一方。『R-1グランプリ』チャンピオンなのに、田津原理音(たづはらりおん)(30)が年明けから6連休となることがニュースになっていましたが、ネタの面白さにプラスアルファがない限り、わざわざ大阪から芸人を呼んだりしないということでしょう。キー局の景気が良くならないうちは、お笑い界の“東高西低”が続くのでは」 この流れを察したのか、昨年の『女芸人No.1決定戦 THE W』で優勝した『紅しょうが』など、ブレイク前に東京進出する大阪芸人が増えている。 「若手芸人なら、大阪からの交通費程度のギャラで番組に起用できますからね。全国区のバラエティで活躍したいなら、すぐにでも上京するべきですよ」(キー局プロデューサー) 一時、お笑い界を席巻した“第七世代”が勢いを失っているのも、新型コロナの影響が大きいという。 「ファンと触れ合える機会が減ったことで、『四千頭身』ら若い女の子に人気のある芸人を“アイドル的人気がある芸人”として取り上げるのが難しくなった。実力勝負になったんですよ。 ライブができなくなった影響で『チョコレートプラネット』ら実力派の先輩がYouTubeに参入し、第七世代のチャンネルの再生回数が伸び悩んだのも痛かった。生き残れたのは、『霜降り明星』や『EXIT』ら、炎上覚悟の言動ができるコンビだけでした」(前出・放送作家) コロナの脅威が落ち着いたことで、前出のプロデューサーは「今年はひな壇に呼ぶタレントの数が増える」と予想する。 「久しぶりの大人数のひな壇となるわけですから、これまで以上に、大人数の中で存在感を発揮できるインパクトが求められるでしょう。強い一芸を持った“キャラ芸人”が躍進するかもしれません」 このまま“東高西低“が続くか、あるいは強烈なキャラ芸人が台頭するか⁉
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