クリスマスケーキは…今年の冬はイチゴ争奪戦に? 残暑の影響で
ショートケーキの上に乗っていたのは、イチゴではなくぶどう。イチゴの仕入れ値が高すぎて採算がとれないため、代わりに今年はぶどうを使うようになったというのです。 クリスマス期間中は、ホールケーキのみを販売しますが、それも… 近江屋洋菓子店 吉田由史明社長 「(イチゴは)採算がとれないもの、ちょっと難しいという判断のもと、中にサンドするフルーツを黄桃に変更させていただいています」 イチゴは上にのせる分だけ使用し、中身は黄桃に変更するということです。 ◇ 今年のクリスマスを“イチゴ不足”が襲うなか、予約が急増しているクリスマスケーキもあります。
神奈川・川崎市にある川崎日航ホテルが販売する、福岡県産の「あまおう」をふんだんに使ったショートケーキ。10月から、このケーキのクリスマスバージョンの予約受け付けを始めると… 川崎日航ホテル・ペストリーショップ 馬場園安秀シェフ 「(去年比)120%~130%ぐらいの予約数をいただいております」 予約好調の背景には、“イチゴ不足”が影響しているのではと話します。 川崎日航ホテル・ペストリーショップ 馬場園安秀シェフ 「(他のケーキ店で)イチゴがないとか、原材料が高い。値上げがやむを得ず“今年はクリスマスケーキは台数制限にしてもらうよ”っていうケーキ店のうわさがかなり出回ってるのもあると思う」 イチゴ不足などから“クリスマスケーキの予約台数が制限されるかも!?”と不安に思ったお客さんが今年は予約をいち早くしているのではないかというのです。 予約をしたお客さん 「ケーキといえばイチゴなので、イチゴのケーキがないと困ります」 ただ、このホテルも… 川崎日航ホテル・ペストリーショップ 馬場園安秀シェフ 「一番怖いのが(イチゴの)品薄です。できる限り(予約を)受け付けてはいきたい。お断りする場合も出てくるかなっていうのは致し方ない。とても心苦しいけど」 既に「あまおう」の仕入れ値は、去年に比べ10%ほど高値になっています。業者からは、今後、仕入れ困難になる見込みと言われていて、その場合は、本来、この冬に受け付けるはずの予約台数を半分ほどに減らすかもしれないといいます。 サンタさんへの願いごとを聞いてみると…
川崎日航ホテル・ペストリーショップ 馬場園安秀シェフ 「安定したきれいなイチゴがホテルに届けられることを願っています」 農水省によりますと、イチゴの出荷はこれから本格化するため、今後の流通量や価格はまだ見通せないということです。