まさかの“放出”に…無償トレードで移籍した選手(5)古巣でも“崖っぷち”
オフシーズンに突入したプロ野球では、数件の交換トレードが成立するなど、ストーブリーグが盛り上がりを見せている。これまでの歴史を振り返ると、有力選手同士の交換トレードが多くあった一方、まさかの“代償なし”で移籍したプレーヤーもいた。そこで今回は、無償トレードで移籍となった選手を取り上げていく。
加藤匠馬
出身:三重県 投打:右投右打 身長/体重:175cm/83kg 生年月日:1992年4月29日 ドラフト:2014年ドラフト5位 無償トレードで古巣に復帰という、珍しい経験をした選手が加藤匠馬である。 三重高校では1年秋にキャッチャーへ転向し、3年春には甲子園を経験。青山学院大学では1年時から出場機会を得ると、強肩を期待されて2014年ドラフト5位で中日ドラゴンズへ入団した。 入団後数年間は一軍での出場がほとんどなく、ベンチを暖めるシーズンを過ごしたが、2019年には捕手としてチーム最多の92試合に出場。その一方で、打率.228と打撃面での課題が浮き彫りになったシーズンに。 その後は木下拓哉の台頭で次第に出場機会が減り、2021年に加藤翔平とのトレードで千葉ロッテマリーンズへ移籍。しかし、2022年は24試合の出場で打率.111と苦しみ、同年オフに無償トレードという形で中日に復帰した。 しかし、古巣復帰後も木下拓哉や宇佐見真吾がスタメンマスクを被る試合が多く、加藤の出番は限られている状態だ。長年の課題となっているバッティングを向上させ、チーム内での存在感を高めていきたい。
ベースボールチャンネル編集部