『あの花』『ここさけ』『空青』を彩った名曲を振り返る チーム最新作『ふれる。』への期待
YOASOBI×『ふれる。』の相乗効果 主題歌「モノトーン」への期待
そして、最新作『ふれる。』の主題歌「モノトーン」を担当するのが、「アイドル」などのヒットで知られるYOASOBIだ。YOASOBIは小説を元に楽曲を制作するスタイルで、作品との親和性が高い楽曲を次々と生み出して人気を集めている。YOASOBIがアニメ映画作品の主題歌を手掛けるのはこれが初めてで、脚本を務めた岡田が楽曲のために小説を書き下ろし、それを原作に楽曲を制作したとのこと。「モノトーン」についてYOASOBIは、『ふれる。』公式サイトで以下のようにコメントしている。 「今回書き下ろしさせていただいた『モノトーン』という楽曲は、作品を通して感じた“人と人との関係性”と、自分自身が生きていく上で感じている孤独や誰かを想う気持ちと向き合いながら制作しました。世の中は日々発展していって、様々なツールでコミュニケーションが取りやすい環境だからこそ、それ故に感じる孤独と上手く向き合うことが大切だと感じているので、そういった想いも込めています。映画と一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです(※1)。」 YouTubeで公開された予告映像では、心地よいテンポ感とスリリングなサウンド、胸に訴えるように畳みかけるボーカルを少しだけ聴くことができ、「YOASOBIの主題歌に爆上がり」とのコメントや、X(旧Twitter)でも多くの反応が集まっている。YOASOBIのコメントから想像すると、相手の心の声が聴こえるという力を持った“ふれる”は、SNSや携帯などの発達したコミュニケーションツールのメタファーなのかもしれない。SNSが当たり前の若い世代にとって、本当のコミュニケーションが何なのかを考えさせる作品だとすれば、YOASOBIの起用はこれ以上ない適役で、想像を超える相乗効果を生みそうだ。 ※1:https://fureru-movie.com/
榑林史章