張本智和、ストレートでの圧勝発進 「チョレイ!」連発で気合 早田との混合での初戦敗退のショック振り払う
「パリ五輪・卓球男子シングルス・1回戦」(29日、パリ南アリーナ) 21年東京五輪男子団体銅メダルの張本智和(21)=智和企画=は、マルタン・アレグロ(ベルギー)に4-0でストレート勝ちで、圧勝発進した。 【写真】「まぶしい!」「ボールが見えない」選手も困惑 仕切られた卓球会場 序盤からアレグロを圧倒し、第1ゲームを11-3で奪うと、続く第2ゲームも11-2。ポイントを奪うたびに「チョレイ!」と絶叫し、自らを鼓舞するように気合を入れ続けた。第3ゲームも11-3、最後も11-5と相手を寄せつけず、2回戦へ進出した。 27日に行われた混合ダブルスでは、早田ひな(日本生命)とのペアで北朝鮮のペアに1-4で初戦敗退。東京大会の水谷隼、伊藤美誠組の金に続く日本勢連続メダルを期待されていたが、序盤から硬さが目立って流れをつかめなかった。張本は初戦の難しさを痛感しつつ「この敗戦にこだわっていられない。シングルスと団体に集中することが大事」と話していた。20日に公開されたフランス・アミアンでの事前合宿では右脇腹に違和感があり、軽めの練習に抑えていた。 ◆張本智和(はりもと・ともかず)2003年6月27日生まれ、仙台市出身。中国出身の両親の下、2歳で競技を始める。日大高を経て早大3年在籍。16年世界ジュニア選手権優勝。17年世界選手権個人戦で8強。18年は全日本選手権など国内外の大会で最年少優勝記録を更新。21年東京五輪団体銅メダル。176センチ。