牛60頭以上襲った巨大ヒグマ「OSO18」 釧路の牧場で7月に駆除されていた… 北海道
日テレNEWS
4年前から北海道で牛60頭以上を襲い、コードネーム「OSO18」として恐れられていた巨大なヒグマが駆除され、地元からは安堵(あんど)の声が聞かれました。 ◇ 「OSO18」と呼ばれるヒグマが駆除されました。体長は2m10cm、推定体重は330kgほどで、やせた状態だったといいます。ことし6月に撮影された写真では「OSO18」が2本足で立ちあがる様子がはっきりととらえられていました。 出没場所の地名「オソツベツ」と、足の幅「18センチ」からついたコードネームは「OSO18」。北海道標茶町や厚岸町で繰り返し牛を襲い、被害は2019年以降、少なくとも66頭にのぼります。 地元のハンターらが必死に行方を追っていましたが、その異常な執着心と警戒心から捕獲は難航。しかし、予想しない形で事態は急転しました。 釧路総合振興局 くらし・子育て担当部長 杉山誠一さん 「家畜被害をあたえておりましたヒグマOSO18と呼ばれるものと確認されました」 先月30日に釧路町の牧場で駆除されていたことが、22日に明らかになったのです。 釧路総合振興局 くらし・子育て担当部長 杉山誠一さん 「地域の人に安心して営農していただける環境が整ったということで、まずはほっとしている」 ◇ 被害を受けた酪農家に話を聞きました。 厚岸町の酪農家 久松泰弘さん 「痛そうで穴も開いて。牙のあとというか、爪のあともあったし」 久松さんの牧場では去年8月、放牧中の牛がOSO18とみられるクマに両肩をかまれました。乳牛のけがは治りましたが、再び襲撃がないか不安に思っていたといいます。 厚岸町の酪農家 久松泰弘さん 「放牧していると、毎日帰ってこない牛がいると心配ではありますよね。あれ、OSOが出たのではと思ったりしていたので、それがなくなるという意味ではよかったと思っている」