今年は2人、昨年は1人…かなり難しい“15勝の壁”
今季、セ・リーグが東克樹(DeNA)の16勝、パ・リーグも山本由伸(オリックス)の16勝が最多勝だった。今季2桁勝利を達成した投手はセパ合わせて18人(セ:9人、パ:9人)いたが、15勝以上となると最多勝となった東、山本の2人で、最高勝率の基準となる13勝以上にしても東と山本の2人しかいない。 18年~22年までの5年間ではどうだろうかーー。 【13勝以上した投手】※()は当時の所属球団 ▼2018年(10勝以上セ:7人、パ:12人) <セ・リーグ> 15勝 大瀬良大地(広島) 15勝 菅野智之(巨人) 13勝 ガルシア(中日) <パ・リーグ> 16勝 多和田真三郎(西武) 14勝 菊池雄星(西武) 13勝 石川柊太(ソフトバンク)、千賀滉大(ソフトバンク)、ボルシンガー(ロッテ) ▼2019年(10勝以上セ:7人、パ6人) <セ・リーグ> 15勝 山口 俊(巨人) 13勝 今永昇太(DeNA) <パ・リーグ> 15勝 有原航平(日本ハム) 13勝 千賀滉大(ソフトバンク)、山岡泰輔(オリックス) ▼2020年(10勝以上セ:7人、パ:4人) <セ・リーグ> 14勝 菅野智之 <パ・リーグ> なし ▼2021年(10勝以上セ:7人、パ:10人) <セ・リーグ> 13勝 青柳晃洋(阪神)、九里亜蓮(広島) <パ・リーグ> 18勝 山本由伸(オリックス) 13勝 宮城大弥(オリックス) ▼2022年(10勝以上セ:7人、パ:10人) <セ・リーグ> 13勝 青柳晃洋(阪神) <パ・リーグ> 15勝 山本由伸(オリックス) 2桁勝利を達成する投手はいるが、13勝以上となると少しハードルが上がり、15勝以上となるとかなり難しくなることがわかる。今季、東が16勝を挙げたが、セ・リーグで15勝以上を挙げた投手は19年に当時巨人だった山口俊が15勝をマークして以来4年ぶり。20年が14勝の菅野智之(巨人)、21年と22年の最多勝は13勝だった。 “15勝の壁”を楽々超えていっているのが、3年連続最多勝利に輝いているオリックス・山本だ。21年に18勝、22年が15勝、そして今季も16勝と、国内ではただ一人3年連続15勝以上を挙げている。勝率も21年が.783、22年が.750、今季が.727。直近3年は毎年一人で10以上の貯金を作り、チームも3年連続でリーグ優勝に輝いた。 近年は連続して2桁勝利を挙げるのも難しくなっている。そんな中で、来季は13勝、“15勝の壁”を超える投手は何人出てくるだろうかーー。
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