【田中圭の休日に密着】初めての「水引アート」に挑戦!
日本の伝統工芸品であり、今やアートとして脚光を浴びている“水引アート”に初挑戦! 連載史上一番難しかったという、田中さんの奮闘をぜひご覧ください! 〈画像〉田中圭の「水引アート」体験の様子を全部見せ!
また一つ日本の素晴らしい文化に出合えた休日でした
“水引”という言葉を耳にしたとき一番はじめに僕の頭に浮かんだのはご祝儀袋でした。いつも封筒に飾られている水引の美しさに目を留めることも多かったので、そんな水引を使ったアートに出合えて、人知れずうれしい気持ちでいっぱいになりました。 今回、教えてくださった先生のお話によると、水引にはいろんな意味が込められているそうなんです。のし袋を結んでいるのは未開封であることを保証する意味と魔除けの意味があるそうで。さらには、水引を結んでいることは人と人とのご縁を結ぶという願いが込められているのだとか。しかも、大半の結び目は引っ張ってもほどけないようになっているそうなんです。そのエピソードをうかがって、日本文化の奥ゆかしさに感動したところから、作品づくりがスタートしました。
僕が今日つくることになったのは“箸置き”。まず“ご縁が切れない”という意味を込めて、好きな色の水引を5本選びます。それを指でしごいて、並べて、水引で作った輪の中にくぐらせて……指先で結んでいくシンプルな工程を繰り返すことで、目指す形に仕上げていくのですが……この連載でこれまで体験させていただいた何より、難しかった気がします。一本一本をキレイに整列させたまま結んでいくのは本当に至難の業でした。でも、いざ完成した作品を目の前にしたらやっぱりすごくキレイで。今回うまくできたように映るのは、配色に助けられたところが大きいと思うので、もっと上手に結べるようになりたいという気持ちも湧いてきて。たとえば家族や友達におめでたいことがあったとき、手作りの水引でのし袋を飾ればその袋自体が世界でたった一つだけの宝物になりますよね。それってとてもスペシャルで素敵なことだと思いませんか? ちなみに、水引は素材の特性上、水に弱いようで、今日僕が作った箸置きは基本的に一回使い切りだと考えるのがいいようなんです。少し寂しいけれど、そのときだけのとっておきの存在だと思うとやっぱり特別感はひとしおですよね。