村上由哲さん死去 津軽三味線「村上三絃道」宗家 62歳
津軽三味線演奏グループ「村上三絃道」の宗家・村上由哲(むらかみ・よしのり、本名畠山利枝=はたけやま・りえ)さんが10日午後7時39分、肺腺がんのため、宮崎市の病院で死去した。62歳。宮崎市出身。通夜は14日午後6時から、葬儀・告別式は15日正午から、いずれも宮崎市錦町6の11、宮崎メモリードホールで。喪主は長女で3代目家元由宇月(ゆうづき)さん。 村上さんは1990年、青森県津軽地方出身の父(故人)が宮崎市で設立した村上三絃道の2代目家元を、父の急逝後に襲名。30年にわたり津軽三味線や民謡の普及に励んだ。現在は西日本に13支部を抱え、門下生は約200人。全国各地の学校で鑑賞教室を実施してきたほか、地域に埋もれた民謡などの伝統音楽の再発掘にも尽力した。海外の伝統音楽との共演も重ね、音楽で人と人をつなぐ活動にも力を注いできた。
宮崎日日新聞