PK shampoo 大阪・東京でツーマンイベント「FIRE WALL Vol.2」開催 大阪公演出演のchelmicoと友人?を招いた異色な座談会
――千代田さんのような共通の友人がいたとしても、普通には繋がらなそうな2組がライブで相まみえます。 Rachel 何組かいて、っていうのだったらあるかもしれないですけど、ツーマンとなるとかなり温度差がヤバいような。(PK shampooの)ライブは拝見したことがないんですけど、どんな感じ? 千代田 モッシュやダイブもあって、熱いしヤバい、みたいな。 Rachel 全然スタイルが違うね。でも、絶対に観に行きたいみたいな人もチラホラいて、千代田みたいな(笑)。 ――何か共通項となるモノはあるんですかね? Rachel あるのかな。何を通ってきたんですか? ヤマト それこそ、初めてchelmicoを知ったのが『映像研には手を出すな!』のアニメだったんで。 Rachel じゃあ、アニメは観られる? ヤマト めちゃくちゃ観ますね。 千代田 僕からすると、少なくともRachelとヤマトはインターネット育ちだなと思ってて。 ――世代も近いですよね。 ヤマト オレ、今年30歳です。 Rachel じゃあ、私がひとつ上だ。たぶん、共通言語となるのはニコニコ動画、フラッシュ倉庫や2ちゃんねるとか。 ヤマト 他に何を通ってきたかとなると……オレ、ずっと帰宅部だったんですけど。 Mamiko そこは私が一緒だ(笑)。 一同 ハハハハ(笑)。 ヤマト 大学のとき、落語家になろうとして落研に入ろうとしたけど、陰気なヤツしかいなかったから軽音サークルに入って(笑)、そこから音楽を始めていったから、あんまり何かを通ってきたというのもなくて。それこそ、アニソンぐらいで。 Mamiko それまで音楽はやってなかったんですか? ヤマト 全然やってなくて。オレは立川談志になりたかったんですよ。そういう人らが落研にはいっぱいいると思ってたら、そうでもなく。で、そのときも金髪で腰ぐらいまでの長髪だったのもあって軽音サークルに勧誘されて。 千代田 見た目だけで(笑)。 ヤマト 行ってみたら、お花見新歓コンパみたいなので焼きそばを投げつけ合ってて「ここしかない!」と(笑)。 一同 ハハハハ(笑)。 ――この中では千代田さんが2組の共通項になるわけですけど、それぞれにハマった理由は何だったんですか? Rachel それこそ、どうやって知ったの? 千代田 たぶん、PKはBASEMENT-TIMESって音楽サイトで紹介されてたことで知ったんだと思います。 ヤマト そこで絶賛されてたんですよ! ――物凄いドヤ顔をしましたね(笑)。 一同 ハハハハ(笑)。 千代田 でも、ホントに「他のロックバンドは今すぐ辞めた方がいい」、「PKが全部終わらせた」みたいに絶賛されてて。「星」や「京都線」とかも聞いてめっちゃいいと思いましたし。そこにはインターネットっぽさもあって、ハマりましたね。 ――では、chelmicoの魅力とは? 千代田 『映像研には手を出すな!』で(オープニングテーマの)オファーを出す前、最初は「Highlight」を聞いて単純にめっちゃかっこよ、みたいな。 Mamiko うれしいね。 千代田 キッカケはサレンダー橋本さんというイケてる漫画家さんが紹介してることだったんですけど。 Rachel・Mamiko へぇ~、そうなんだ! 千代田 シンプルにラップがカッコよすぎる、と。そんなときにオープニングテーマの候補にchelmicoも入ってて。(『映像研には手を出すな!』の作者である)大童さんにchelmicoを聞かせて「これでいきましょう!」と。大童さんも「いいですね」と言ってくれたこともあり、もともと素晴らしい曲を提供してくださっていたので、そのままオープニングテーマになった、みたいな。 Rachel 「Highlight」は明るくて楽しい感じの曲だから、カッコいいって印象を持ってくれたのがうれしいな。 ――しかしながら、『映像研には手を出すな!』のオープニングテーマになった「Easy Breezy」はめっちゃ攻めた曲でしたよね。 ヤマト 「Easy Breezy」はクールさがあって。あんまいなくないですか、chelmicoみたいな存在。 ――たしかに同じようなスタンスのアーティストってあんまりいませんよね。 千代田 僕はあんまりラップを聴いてこなくて、ロックやバンドが好きなんですけど、そっちの文脈でもchelmicoはめっちゃカッコよくて。 Rachel そんな風に捉えてくれてたんだ、うれしいな。 Mamiko たしかに、ラッパーたちとのフェスよりもバンドがいるフェスの方が呼ばれるし。 Rachel そうかも。最近、全然違う立ち位置の方とやる機会も増えてて、(このツーマンは)日程的にもその大トリみたいな(笑)。だから、どう受け入れてもらえるのか、っていうドキドキ感もすごくあるんです。 Mamiko どんな感じなんですか、PK shampooのファンは? ――特に今回の会場はPK shampooの地元である大阪ですし、気になりますよね。 ヤマト わかりやすいエピソードで言うと、前のマネージャーがバンドの金を盗んでどっか行っちゃって(笑)、その話をZepp Hanedaでしたらシーンとなったけど、味園ユニバースでは「ウェーイ!」みたくなって(笑)。 一同 ハハハハ(笑)。 ヤマト その後、物販の金が盗まれるという(笑)。 Mamiko ヤバっ! Rachel ならず者しかいない(笑)。ウチら、結構楽しいかわいいダンスタイムをやったりするんですけど、やってくれるかな? ヤマト 意外とやると思う。 Rachel そんなならず者たちが可愛く踊ってる姿、見たいけどな(笑)。