票数が投票者数より20枚多い…衆院選でトラブル、鹿児島市選管
27日夜の衆院選の鹿児島市開票作業で、鹿児島1区の投票総数が投票者総数を20上回るトラブルがあった。市選挙管理委員会によると、票数・人数のいずれも集計に誤りはなく、開票結果に反映させた。超過の原因は不明。 【写真】〈関連〉鹿児島市の位置を地図で確認する
開票作業は同市の鴨池ドームであった。投票者数17万8259人に対し、投票箱に入っていた票は17万8279枚(無効含む)。100票束に満たない端数や投票者数の数え間違い、記入ミスの有無などを調べたが誤りは確認されず、市選管は開票管理者と開票立会人の同意を得て結果を確定。事務手続き上、持ち帰り票を「マイナス20票」と処理した。開票結果の確定は当初見込みの28日午前1時5分より約45分遅れ、同52分だった。 別選挙区からの投票用紙持ち込み、不在者投票で交付された用紙を郵送せず他者に託したケースなどが想定されるが、原因特定は難しいという。同市では2019年県議選でも投票総数が投票者総数を10上回るトラブルがあった。 市選管の仮屋拓也事務局長は「投開票作業の検証や再発防止に向けた原因究明に努めたい」と話した。 鹿児島1区で当選した川内博史氏と、次点の宮路拓馬氏(比例復活)の票差は2697票だった。
南日本新聞 | 鹿児島