「被爆建物、歴史知って」広島 旧陸軍倉庫で見学会始まる
広島市に残る最大級の被爆建物で、国の重要文化財「旧広島陸軍被服支廠倉庫施設」で24日、周辺住民らが主催し、敷地内から建物を見学できるイベントが始まった。31日まで。住民は「建物を実際に見て、歴史を知ってほしい」と意気込んでいる。 初日は、建物前で地元の市立翠町中演劇部の1年生5人が、原爆詩人峠三吉の作品を朗読した。原爆投下直後に臨時救護所となった被服支廠の様子を描いた「倉庫の記録」では、凄惨な情景を丁寧に読み上げた。朗読した湯本改さん(13)は「被爆後の状況をどのように現代の人に伝えるかが難しかった」と話した。 見学会は午前10時から午後1時まで、無料で参加できる。