「月日星(つきひほし)」と鳴くから三光鳥(サンコウチョウ) 子育てに奮闘中 長野
渡り鳥のサンコウチョウが、長野県内の森で子育てに奮闘している。蒸し暑くなった5日、巣立ったばかりのひなに親鳥が餌を与えていた。 【録音したサンコウチョウの鳴き声】
親鳥は雄雌ともに森を飛び回って虫を捕まえ、ひなの元に来ては口移しで食べさせる。与えたらすぐに狩りに飛び立つ。素早い動きで姿をくらますが、時折、美声を響かせた。 ひなは4羽の姿を確認できた。かいがいしく世話する親鳥のおかげですくすくと育っている。2日の時点ではまだ巣にいたが、5日は巣から50メートルほど離れた高木に止まっていた。短い距離ながらも、飛んで移動する姿も見られた。 サンコウチョウは県版レッドリストで絶滅危惧2類に指定されている。雄雌ともに目の周りが青く、成鳥の雄は長い尾が特徴。鳴き声の一部が「月日星(つきひほし)」と聞こえるとして、三光鳥と書く名前の由来になっている。