歯のホワイトニング 担当医と予想される効果を話し合って 変色した歯には別手法も
[沖縄県歯科医師会コラム・歯の長寿学](354) 歯のホワイトニングとは、文字通り歯を白くしましょうということです。白くてきれいな歯並び、ほほ笑みのすてきな口元は、人に爽やかな印象と好感を与えるのは確かなことでしょう。 【写真】口腔崩壊状態にある8歳男児の口内 誰しも可能ならそうありたいと思いますよね。その第一歩として、白い歯にしたい…すなわち、ホワイトニングに興味がある方が少なからずいます。 一口にホワイトニングと言っても、白くしたい歯の変色の具合によっては結果にかなりの差が出ることがあります。激しく変色した歯を患者さんの希望する白さまでもっていけるかは、歯の状態やホワイトニングの方法(主に2通りあります)、使う薬剤によっても大きく左右されます。 主に2通りとは、歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」と、各自が家庭で行う「ホームホワイトニング」です。その両方を併用する考えもあります。 ホワイトニング前によく歯科医師と話し合い、インフォームドコンセント(説明と同意)をしっかりする必要があります。ホワイトニングしたものの「自分が思っていた白さではなかった」「自費で治療したが少し不満」なんてことが起こらないようにしたいものです。 思うような白さになりにくそうな変色した歯には、ホワイトニング以外の方法もあります。例えば、付け爪のような方法(ラミネートベニア)やジルコニア冠(人工ダイヤモンド)をかぶせる方法があります。効果は絶大ですが、歯を少なからず削るというリスクがあります。 町の歯科医院の看板には、ホワイトニングの文字が書いてある歯科医院が増えました。患者さんのニーズに応えていくという姿勢はいいことだと思います。 しかしそれを行うには、信頼関係を構築する意味でも、どれくらいのホワイトニング効果が予想されるかを、よくよく担当医と話し合う必要があると思います。(小場幸夫、ユキデンタルオフィス=那覇市)