【速報】「願いを叶えるため」ALS嘱託殺人控訴審 医師の男の控訴棄却 一審の懲役18年判決を支持 大阪高裁
大阪高裁は25日、控訴審の判決で嘱託殺人について「林さんの意思が変更する可能性について慎重に見極めなければならないところ、大久保被告は林さんの診察もなくカルテも見ていない中、SNSでのやり取りや短い会話しかしておらず、社会的相当性を認める余地はない」と指摘。さらに、父親の殺害についても「殺害することを前提に死亡診断書の偽造や速やかに火葬するための手続きなど具体的な計画を主体的に練り上げていて不可欠な役割を果たした」と述べ、いずれも「一審の判決に法令適用の誤りや事実誤認はない」としました。 スーツ姿で出廷していた大久保被告は、時折目元をハンカチで拭いながら、読み上げられる判決に耳を傾けていました。 弁護側は上告するかどうかについて「検討する」としています。
共犯とされる山本被告は、林さんへの嘱託殺人の罪について、一審で懲役2年6か月を言い渡され、現在、大阪高裁で控訴審が行われています。一方、父親を殺害した罪については一審の京都地裁で懲役13年を言い渡され控訴・上告していましたが、ともに退けられて刑が確定しています。